時は平安。世の中に不思議なことが満ちていた時代。身寄りのない少女・いつきは、自分を引き取り養ってくれた葛木という青年に、「仕事を手伝え」と命じられる。その仕事とは“怨霊の魂を浄めて来世に送る”というものだった。初めて出会った怨霊は、とても美しい貴族の青年。まるで生きているかのように明るく語りかけ、「念のために聞くけど、僕は死んでるんだよね?」と笑う。いつきは、そんな彼がなぜこの世にとどまっているのかを知るために、彰秀に近づいていく――。想いが通じあった瞬間消えてしまう、死者たちとの魂の交流を描く、平安ビジュアルストーリー。