あらすじ郊外の町へと引っ越してきた「わたし」とその一家。「わたし」の娘・志保は、なかなか新しい環境に溶け込めないでいたが、ある日、のり子という友達ができる。仲のよさそうな二人をみて「わたし」はのり子を気に入り始めるが、ある時、のり子の意外な一面を目撃してしまう──。子どもたちのみずみずしくも不安定な心情を、日常風景から切り取り描いた珠玉の短編集。