あらすじ

自分の元恋人・整(おさむ)と、妹の真子(まさこ)が幸せになりほっとしたのも束の間、パーサーの妥(やすし)からプロポーズされた晶子(あきこ)。これから社会人の一歩を踏み出すというタイミングもあり、彼への愛にも自分自身にも自信が持てないでいた。しかし、妥の大きな愛は、晶子を徐々に変えていく――。本当の愛を見つけ、少女から大人になっていく多感な季節を繊細に描き出した、庄司陽子の初期の傑作、完結。
愛ひとつ晶子(1)

結婚か、就職か――短大卒業を目前に控えた晶子(あきこ)は、長年の恋人の整(おさむ)からプロポーズされたが、結婚を決断できずにいた。晶子は、妹・真子(まさこ)の整への秘めた恋心を知ってしまったから……。そんな折、偶然入ったアンティックショップのマスターと彼の甥(おい)の妥(やすし)と知り合う。晶子はマスターの落ち着いた大人の魅力に惹(ひ)かれていく自分に気づいて……。

愛ひとつ晶子(2)

長年の恋人の整(おさむ)からプロポーズされた晶子(あきこ)は、自分の本当の気持ちに気づき彼に別れを告げた。しかし以前から彼に思いを寄せていた妹・真子(まさこ)が、整(おさむ)の子供を妊娠したと知り、動揺を隠しきれない。仕事か結婚か、自分の将来に悩みつづける晶子は、真子のまっすぐな愛に衝撃を受ける。そんなとき、パーサーの妥(やすし)から愛を告白された晶子は……!?

愛ひとつ晶子(3)

自分の元恋人・整(おさむ)と、妹の真子(まさこ)が幸せになりほっとしたのも束の間、パーサーの妥(やすし)からプロポーズされた晶子(あきこ)。これから社会人の一歩を踏み出すというタイミングもあり、彼への愛にも自分自身にも自信が持てないでいた。しかし、妥の大きな愛は、晶子を徐々に変えていく――。本当の愛を見つけ、少女から大人になっていく多感な季節を繊細に描き出した、庄司陽子の初期の傑作、完結。