女神「荼吉尼(ダキニ)」として覚醒し、魔物をも凌駕する力を備えた那月。今や彼女は、救うべきあるじと滅ぼすべき敵の存在をはっきりと思い出した。共に戦った主人の名は、シバ。彼を封印し両親を殺した敵の名は、ヤマ。戦いに幕を下ろすため旅を続ける那月は、窮地を脱し京都へと辿り着いた。だが同行する霊能力者・鹿島は、この土壇場でダキニの力が消えかかっていることを見抜く。那月は宿命の相手とめぐりあい、胸に抱く喪失感をおぎなうことが出来るのか……?異色の重厚で濃密なダークホラーの傑作、シリーズ第3巻・完結編(全3巻)!!