あらすじ

記憶を取り戻しはじめた御神(みかみ)きらら。彼女は、島森麻子(しまもり・あさこ)としての過去の自分と決別するため、夫・達彦(たつひこ)との離婚を宣言する。生まれ変わり、この町で生きていきたいと告げるきららにとまどう家族たちだが、以前の彼女とは確実に違う様子に、周囲も納得せざるを得なかった。そんなとき、入院している病院内で、きららに救われたという人々が現れた。その不思議な力は次第に話題となり……!?
リセットアウト 1巻

もしあなたが、過去の時間を清算できるとしたら、どんな人生を選びますか?神代洸(かみしろ・あきら)は漁の最中、網のなかに女性がいるのを発見し、命を救った。彼女は近くの病院に入院したが、記憶をなくし自分のことは何も思い出せなかった。洸は、彼女のことを御神(みかみ)きららと呼ぶことにし、記憶が戻るまで面倒をみることになった。それが、彼女の新たな人生の始まりであった――!!

リセットアウト(2)

記憶を取り戻しはじめた御神(みかみ)きらら。彼女は、島森麻子(しまもり・あさこ)としての過去の自分と決別するため、夫・達彦(たつひこ)との離婚を宣言する。生まれ変わり、この町で生きていきたいと告げるきららにとまどう家族たちだが、以前の彼女とは確実に違う様子に、周囲も納得せざるを得なかった。そんなとき、入院している病院内で、きららに救われたという人々が現れた。その不思議な力は次第に話題となり……!?

リセットアウト(3)

御神(みかみ)きららを慕う人々はいつしか集まり、マスコミでも話題の宗教教団として形作られていった。だが、幸せを望んでいる心は同じはずなのに、きららと教団の間には少しずつ距離が生まれはじめていた。そんなとき、事務長の生島(いくしま)と秘書の鹿内(しかない)の間に子供が授かる。お互いの野望のために身体を重ねていた二人の間に芽生えた新たな愛。そして教団に新たな命が誕生した――。

リセットアウト(4)

教団の事務長・生島(いくしま)と、秘書の鹿内(しかない)の間に生まれた子こそ、御神(みかみ)きららの力と意志を継(つ)ぐ、後継者にほかならない。教団との考え方の違いに苦悩し、教団を去る決意をしたきららは、同じように力を持つ十朱(とあけ)を後見人にして、生島たちの子供・遥(はるか)を次の教祖に任命した。一度捨てた榊原麻子(さかきばら・あさこ)の名を取り戻したきららは、神代洸(かみしろ・あきら)とともに、明日に向かって歩き出した――。生きる勇気を与える感動作、完結!