あらすじ

火事で亡くなった、夏生の母・槙と、叔父・浩二。槙と浩二は幼い頃に結婚の約束をしていた。しかし、第2次世界大戦が始まり、浩二が戦争に駆り出されてしまう。浩二の帰りを一途に待つ槙だが、そんな槙に、浩二の弟・大介は恋心を抱いていた…。それぞれの過去の想いが今、明かされる!!
風の輪舞(1)
夏生が小学生の頃、母と叔父が家の火事で亡くなった…。夏生の父・大介は、亡くなった叔父から野代産業を引き継ぐことになり、夏生は父と弟と共に、祖父母と叔父の家族が住む野代家で暮らすことになった。亡き叔父の妻・麻美から執拗な嫌がらせをうけるが、いつしか麻美の息子・英明と恋に落ち―。
風の輪舞(2)
夏生と英明は、誰にも悟られないように2人でこっそり会っていた。逢瀬を重ねるうちに夏生は体に違和感を覚え、英明に妊娠しているかもしれないと話す。そんな時、2人の仲を疑う麻美に、隠れて会っていることを突き止められてしまう。2人は麻美に夏生が妊娠していると告げるが…。
風の輪舞(3)
夏生は、英明との関係が続いていると疑う麻美に、嫌がらせを受けていた。麻美の恐ろしいほどの嫉妬に、夏生はもう決して英明と会わないと心に決める。落ち込む夏生だったが、会社の同僚・関根の優しさに救われて―。
風の輪舞(4)
夏生は夫と子供に罪悪感を抱きながら、ウィーンで再会した英明と会うことをやめられなくなっていた。そんな中、夏生は麻美にあとをつけられているように感じはじめ―!?夏生と英明の、愛と憎悪が渦巻くドラマ、ついに終結!
風の輪舞(5)
火事で亡くなった、夏生の母・槙と、叔父・浩二。槙と浩二は幼い頃に結婚の約束をしていた。しかし、第2次世界大戦が始まり、浩二が戦争に駆り出されてしまう。浩二の帰りを一途に待つ槙だが、そんな槙に、浩二の弟・大介は恋心を抱いていた…。それぞれの過去の想いが今、明かされる!!
風の輪舞(6)
智はヴァイオリンの師であるマダム・シュトルツの葬儀で、かつて愛した沙織の子供、沙希と出会った。それから、智は沙希と2人で会うようになる。智は沙希の父親としてそばにいようとするが…。夏生の弟・智の恋愛を描く『円舞曲―ワルツ―』他、特別番外編3編を収録!!
ゆりかごの棘

ゆりかごの棘

自分の血を分けた我が子なのに、どうしても傷つけてしまう…。自分の幼少時の記憶がヒステリックを引き起こし、自分の子供に暴力を振ってしまう。子供の体に無数の痣を見つけた父親がとった行動は? まさが妻が―…? 母と娘の心の病気、問題を描いた作品集。
隣の男

隣の男

引っ越ししてきた時から感じていた誰かの視線。それから起こり出す奇妙な出来事。アパートへ引っ越してきたOLの茜に降りかかる不幸、そしていつまでも会う事のない隣人の正体とは…!?
隣の男

隣の男

新しい生活に胸を膨らませ、アパートへ引っ越したOLの芳村茜。茜は居心地の良さに満足するも、部屋では常に誰かの視線を感じ不気味に思う。さらにある日、下着を盗まれるなど恐怖の日々を過ごすことに…。やがて茜は同じアパートでも隣に住む男の顔だけ知らないことに気づくのだが、すでに茜の身に危機は迫っていて…!? 人間の心の闇を繊細に描いた四作品を収録した短編集!! ▼目次 隣の男 カルメン 東京夜想曲(ノクターン) Dark Memory
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ゆりかごの棘

ゆりかごの棘

幼少期のトラウマが原因で、どうしても我が子に手を上げてしまう母親。母親との関係が原因で拒食症に陥ってしまった少女。娘に異常な愛情を持ち、妻を裏切り続ける父親。家庭内のシリアスな問題を描いた短編集!! ▼目次 ゆりかごの棘 赤い金魚 遠い祭り 壁のまえで 腐蝕の家
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緋の闇

緋の闇

17歳の少女・高橋笙子が、いっしょに棲んでいる男を刺し殺した。笙子は現行犯で逮捕されたが泣きじゃくるばかりで真相は謎のままである。そんな折、証言者が現れた。芹沢雅人19歳。部屋から一歩も出なかった笙子と雅人は、紙飛行機による文通で接触していたという。そして…!? 【同時収録】風の中のオーバル
花衣 夢衣

花衣 夢衣

数奇な運命に弄ばれる双子姉妹の愛と憎しみを描いた大人気大河ロマン。昭和25年、画家の娘として生まれた双子姉妹・真帆と澪は17歳。病気の父に代わり、真帆は米軍将校宅に住み込みの手伝いに、澪は母の和裁を手助けしながら骨董店に勤め始めたが…。運命の気まぐれさに翻弄される双子姉妹の生涯を描いた作品。
空と海と蜃気楼と

空と海と蜃気楼と

昭和40年代、蜃気楼が見える北陸の小都市・魚津。この町で無邪気な幼少時代を過ごした瞳、純、一雄。しかしその幸せは長くは続かなかった。彼らを待ち受ける数奇な運命とは――!?3人の想いが交錯する純愛悲劇、第1巻!!
彩りのころ

彩りのころ

高校1年生の宗次郎の恋人・葵が拓也に犯され妊娠。家出をした葵を探す宗次郎…。『彩りのころ』は、昭和51年から52年にかけて週刊セブンティーンに連載され爆発的な人気を得ました。昭和61年に『このこ誰の子?』(フジテレビ系)としてドラマ化もされています。津雲むつみの作家生活30年の中で代表作と呼べる作品のひとつです。