あらすじ

元気で明るいけれども、勉強はちょっと苦手なごく普通の女の子・河合優子ちゃん。そんな優子ちゃんも中学校に入学して1年が過ぎて、新入生を迎える季節が来ました。ブラスバンド部にも新入部員がやってきます。去年は先輩に厳しくしつけられたので、優しい先輩になろうとする優子ちゃん。でも親友のタカちゃんは、去年のしかえしをするかのように、厳しくふるまいます。タカちゃんのキツい言動に対して、反発する新入部員たち。そのとばっちりが、優子ちゃんにもとんできます。自分はいい先輩になろうと努力しているのに、そのことをちっともわかってくれない人たちに、優子ちゃんはどう接すればいいのでしょうか…。
水色時代(1)

まっ白な子供時代から少しずつ、「青春」の青に染まってゆく…。そんな中途半端な水色の時代を悩み揺れ動きながらすごしていく少女たち。新しい環境、新しい制服、変わりゆく自分の身体や、幼なじみの男の子・ヒロシくんに対する気持ちに戸惑っている女の子・河合優子ちゃん。中学校に入学して、もう2か月。そんな優子ちゃんの現在の悩みごとは、部活動の先輩たちです。ブラスバンド部に入った、優子ちゃんとその親友・タカちゃん。あいさつや練習についての先輩たちのお小言が、いじめのように思えてしまいます。タカちゃんはそんな先輩に反発。そして、怒った先輩たちのほこ先は、優子ちゃんにまで…。

水色時代(2)

河合優子ちゃんは、中学1年生の女の子。明るくて素直で友達思いで、やさしくて元気などこにでもいる、そう、あなたの周りやあなた自身なのかもしれない女の子です。おとなりに住んでいる男の子・ヒロシくんに対するせつない想いや、友達のタカちゃんたちと送る中学生活に、悩んだりつまずいたりしてます。もうすぐクリスマス。恒例のクリスマス会に心が踊ります。でも心配なのはタカちゃんのこと。ちょっと気が強くて我がままなタカちゃんを、周りの友達は敬遠して、招待しようとしません。そのことをタカちゃんに伝えにくい優子ちゃんは、思わずタカちゃんに嘘をついてしまうのですが…。

水色時代(3)

元気で明るいけれども、勉強はちょっと苦手なごく普通の女の子・河合優子ちゃん。そんな優子ちゃんも中学校に入学して1年が過ぎて、新入生を迎える季節が来ました。ブラスバンド部にも新入部員がやってきます。去年は先輩に厳しくしつけられたので、優しい先輩になろうとする優子ちゃん。でも親友のタカちゃんは、去年のしかえしをするかのように、厳しくふるまいます。タカちゃんのキツい言動に対して、反発する新入部員たち。そのとばっちりが、優子ちゃんにもとんできます。自分はいい先輩になろうと努力しているのに、そのことをちっともわかってくれない人たちに、優子ちゃんはどう接すればいいのでしょうか…。

水色時代(4)

恋に受験に学校生活に…。思いやりのある女の子・河合優子ちゃんの周りには、悩みがいっぱい。今年もクリスマスが近づいてきました。幼なじみのカレ・ヒロシ君とクリスマス会をやろうと思う優子ちゃんですが、彼は男の友達と出かける予定を組んでしまいました。そこで親友のタカちゃんたちと過ごそうと思いますが、断わられてしまいます。最近の優子ちゃんはヒロシ君にベッタリで、女の子の友達はまるでスペアのようだからと…。そんなことはまったく考えていなかった優子ちゃんは、友達みんなに取り残された気分になってしまいます。友達もカレもどちらも大切な優子ちゃんはどうすればいいのでしょう…。

水色時代(5)

明るく優しい河合優子ちゃんも、中学生最後の学年を迎えました。やり残したことがあってはいけません。もちろん受験勉強もしなくちゃね。早い人はすでに進路を決めています。幼なじみのヒロシ君も、もう進路を決めているようです。友達からの情報によると、はるか遠い高校を受験するらしいのです。それを聞いてびっくり!ヒロシ君と会えなくなることも衝撃でしたが、彼からそのことについて何も聞いていなかったことのほうがショックでした。ヒロシ君にとっての自分とは、大事なことの相談もできない相手だったのか。自分の無力さに落ちこむ優子ちゃん。そんなある日、ヒロシ君から話があると呼び出しが…。

水色時代(6)

中学3年生。人生で最初の、実力による分岐点のある時期です。元気だけれどちょっと不器用な女の子、河合優子ちゃんにも重大な問題です。苦手な勉強にも力を入れなくてはいけません。来週には進路に関する三者面談があります。優子ちゃんだけは、まだ志望校が決まっていません。恋人のヒロシ君や親友のタカちゃんは、将来の進路をしっかり考えて志望校を決めています。でも優子ちゃんは将来の自分のことなど、とても想像ができません。まわりの人々に取り残されてしまうという不安感に苦しみ、思い悩む優子ちゃんは、ついに学校をズル休みしてしまうのですが…。

水色時代(7)

仲の良い友達、大好きなボーイフレンド、懐かしい校舎、厳しかった先生たち。それらすべてに一度、別れを告げる時…卒業。そして高校入学。河合優子ちゃんにもその時が迫ってきました。猛勉強のおかげですべりどめの高校には合格したし、ボーイフレンドのヒロシ君は推薦入学が決まりました。そこで受験勉強は一休み、彼へのバレンタインプレゼントを考えています。友達のまりりんは自分自身を送ってしまえと、大胆な助言をしてくれます。遠くの高校へ通うヒロシ君に、今までのお礼がしたい優子ちゃん。当日チョコをあげ、彼の家を訪れた優子ちゃんは一大決心をするのですが…。