あらすじ

不朽(ふきゅう)の名作が、ついに完結!!「愛」という名の音楽へ――。朱(あけみ)の音楽活動が再開され、日輪(ひわ)の世界デビューは成功を収めた。その陰で、一意(かずい)は一人、放浪の身に……。音楽は彼を見捨ててしまうのか?やがてはじまる種子島(たねがしま)での宇宙博コンペティション――。朱と一意の「人生をかけた音」が、奇跡を呼び起こす。そして二人は……!?最終巻、朱と一意、命の咆哮(ほうこう)……!!
ピアニシモでささやいて 第二楽章(1)
名作復活!シンガー・須佐朱(すさ・あけみ)、歌う<運命>を生きる!!かつて音と魂で強く結ばれ、だが二度と会わないと誓った二人……須佐朱と渡会一意(わたらい・かずい)が再会した。また、一意から女性として愛され、妻となった貴子(たかこ)は亡くなったが、その娘・日輪(ひわ)が、挑戦的な表情で朱の前に現れる。朱の歌が、愛が、運命が――大きく変わろうとしていた……!!
ピアニシモでささやいて 第二楽章(2)
あの感動よ、ふたたび!!見えない影の手で、ワナに落ちていく朱(あけみ)……!!二度と会うはずのない渡会一意(わたらい・かずい)と再会を果たしたシンガー・朱は、以前とは違う一意に深く失望……。しかも、朱のことを憎悪する彼の娘・日輪(ひわ)を預かることになってしまう!そんななか、朱自身や事務所に覚えのない「ライヴ」が敢行され、当然シンガー不在のまま、終了……。かけつけた朱たちは、ファンから非難の声を浴びせられる。悪意の渦に飲み込まれていく朱は……!?
ピアニシモでささやいて 第二楽章(3)
その先の「音楽」へ――!!声を失った朱(あけみ)に、新たな音楽の扉が!!かつて愛し、心を預けた男・一意(かずい)から「家族を守るため、おまえを売った」と告げられた朱は、さまざまな悪意のワナと、そのショックから声を失ってしまう……。すべてを失った朱を救ったのは、貴子(たかこ)の娘・日輪(ひわ)と、世界中に散らばった“音楽”だった――。
ピアニシモでささやいて 第二楽章(4)
音楽は“愛”を奏(かな)でる!消えたオーケストラステージに立つ朱(あけみ)は……!?芸能界を引退した朱は、一意(かずい)の娘・日輪(ひわ)とともに、新しい音楽を模索しはじめた。一方、攻め手をゆるめないビルと一意は、朱に「政府歓迎式典」の仕事を依頼するのだが、朱たちを待ち受けたのは、当日、「オーケストラが来ない」という最悪のアクシデントだった……!!
ピアニシモでささやいて 第二楽章(5)
心をひとつに音を鳴らせ!高校の吹奏楽部の指導をすることになった朱(あけみ)は……!?朱の尽力によって音をひとつにまとめあげた吹奏楽部は、コンクール出場のため練習に励んでいた。だが、ビルの妨害によって、なんと出場停止に……。やる気を失う生徒たちに、朱は「新しい扉を探せ」と鼓舞のことばを掛けるのだが……!?学(まなぶ)による「父との思い出」前後編(track30~31)も収録、熱情と音楽のドラマティック・コミック!
ピアニシモでささやいて 第二楽章(6)
すべての人に降りそそぐ愛の音楽!!「きこえない少女」はるの奏(かな)でる“音楽”とは……!?はるのピアノで歌う依頼を受けた朱(あけみ)。彼女を前に、完璧なピアノを弾きあげるはるだが、「自分は自動演奏器」だと言い放ち、まったく感情のこもらない音を奏でていた。そこで朱は、「はるの“本当の旋律”を聴きたい」と、彼女と真摯(しんし)に向き合おうとするのだが……!?
ピアニシモでささやいて 第二楽章(7)
人を好きになる気持ちは、永遠。日輪(ひわ)は、学(まなぶ)を好き。でも学は、朱(あけみ)を好き……。一意(かずい)の娘・日輪が歌手デビューを果たすことに!温かく見守ってくれている学に恋心をいだいた日輪だが、学自身は朱に惹(ひ)かれていた……。さらに自分は「父・一意(かずい)の力で売れている」と聞かされて――。傷心の日輪は朱の元を離れ、宿敵・ビルの部屋へ……!?
ピアニシモでささやいて 第二楽章(8)
本当に怖いのは――愛(いと)しい者の《涙》!一意(かずい)を信じ、音楽を信じ……須佐朱(すさ・あけみ)、復活!!シンガーデビューを果たした日輪(ひわ)は、宿敵・ビルの元へ向かった!動揺する朱だったが、愛しき日輪を守るため、同じ「最前線」に立つ――芸能界に復帰する決意をする!それは、一意もやってきたことだった。朱の復活ライヴは……!?そして、日輪の世界デビューは……!?
ピアニシモでささやいて 第二楽章(9)
不朽(ふきゅう)の名作が、ついに完結!!「愛」という名の音楽へ――。朱(あけみ)の音楽活動が再開され、日輪(ひわ)の世界デビューは成功を収めた。その陰で、一意(かずい)は一人、放浪の身に……。音楽は彼を見捨ててしまうのか?やがてはじまる種子島(たねがしま)での宇宙博コンペティション――。朱と一意の「人生をかけた音」が、奇跡を呼び起こす。そして二人は……!?最終巻、朱と一意、命の咆哮(ほうこう)……!!
ピアニシモでささやいて 第二楽章

ピアニシモでささやいて 第二楽章

少女メロドラマ漫画の名作復活!前作は平凡な女子高生・須佐 朱(すさあけみ)が、伝説のミュージシャン・渡会一意(わたらいかずい)のプロデュースで、歌手として「女」として成長してゆく様を描いた、愛と憎悪の一大恋歌。一意は朱の激しい愛を裏切り、二人は二度と会わないと誓い合って嵐のような物語は静かに優しく幕を閉じた。そして十数年後、一意の最愛の妻・貴子の死から半年、嵐は再び巻き起こる…。朱と一意、命の咆哮!音に紡がれた珠玉のメロドラマ!
8月の冗談

8月の冗談

ひょんなことからかかってきた一本の間違い電話を通して、他人との関わりを避けていた吉里は心を開きはじめた。そんな時、吉里を忌しい事件が襲う…… 収録作:8月の冗談、10月の嘘つき
3月の犬笛

3月の犬笛

人間嫌いだった吉里だが、友人の勧めで劇団に入り、新しい自分を発見する。しかし、それは苦しい恋の体験に彼女を導いて!? どちらがつらいのだろう…ふたりで泳いでいくこと、ひとりで泳いでいくこと…
階上のライオン

階上のライオン

実摘は、人気音楽プロデューサー・梁瀬広居の大ファンという、ごく平凡な女の子。ある日、5人目の恋人に振られてしまい、女友達とチープなカラオケパブでヤケ酒を飲んでいた。そこに偶然にも梁瀬広居が市場調査に来ていた。酔っていたために、憧れの梁瀬サマとは知らずに話をした実摘。梁瀬も実摘も意識がなくなるまで飲んでいた。そして、朝気づくと実摘はなぜか梁瀬のベッドの上に!? 慌ててマンションを出ようとした実摘。だけど梁瀬は今、2人目の奥さんとの離婚問題でマンションの周囲はマスコミだらけ。今出て行くとお互いに大変なことになるからと止められて、2~3日は監禁状態になることに…!? ●収録作品 階上のライオン/夜の盗賊