あらすじ

幼い頃命を救われた代償に魔物に取り憑かれ、千里眼という特殊能力と、短命という運命を背負った雪比古。雪比古を慕う家政婦の千鶴は身も心も彼に捧げ、世間から隔絶された「黒蔦屋敷」でひっそりと日々を過ごしていた。しかし雪比古の存在を疎ましく思う義母の津也子は、雪比古に憑いている魔物を奪い、千鶴を雪比古の兄・泰比呂に嫁がせようとする。残り少ない命の身体を抱え、攫われた千鶴を救いに乗り込んだ雪比古が取った、信じられない行動とは…!? 魔と血とエロスに彩られた、妖艶連載感動の最終巻!
黒蔦屋敷の秘めごと(1)

黒き蔦に覆われ、世間から隔絶された「黒蔦屋敷」。母が屋敷の使用人で、黒蔦屋敷の若い主人・雪比古を幼いときから慕っていた千鶴は、学業を終えて屋敷に帰ってきた。あこがれのお兄様・雪比古の世話をするために…しかし、妖しいまでの美青年に成長した雪比古は、相変わらず千鶴を溺愛するものの、世間からの隔絶はより深いものとなり、屋敷には暗い影が立ちこめていた。昔から病弱なせいだろう、と思っていた千鶴だが、そこには恐ろしい秘密が潜んでおり…!?

黒蔦屋敷の秘めごと(2)

黒き蔦に覆われ、世間から隔絶された「黒蔦屋敷」。屋敷の若い主人・雪比古と、幼いときから雪比古を慕っていた家政婦・千鶴が暮らしている。しかしそこには恐ろしい秘密が… それは、雪比古には魔物が取り憑いており、人間の魂を喰らうというのだ。病弱だった雪比古は魔物によって一度は命を救われたが、代償としてそう遠くないうちに身体を乗っ取られるという運命でもあった。過酷な運命を背負いながら、唯一の生きる理由である千鶴を溺愛し、愛でる雪比古。千鶴はされるがままに愛されながら、雪比古を何とか生きながらえさせる道を探そうとするが…!?

黒蔦屋敷の秘めごと(3)

幼い頃命を救われた代償に魔物に取り憑かれ、千里眼という特殊能力と、短命という運命を背負った雪比古。雪比古を慕う家政婦の千鶴は身も心も彼に捧げ、世間から隔絶された「黒蔦屋敷」でひっそりと日々を過ごしていた。しかし雪比古の存在を疎ましく思う義母の津也子は、雪比古に憑いている魔物を奪い、千鶴を雪比古の兄・泰比呂に嫁がせようとする。残り少ない命の身体を抱え、攫われた千鶴を救いに乗り込んだ雪比古が取った、信じられない行動とは…!? 魔と血とエロスに彩られた、妖艶連載感動の最終巻!