仁科祐紀はアメリカ育ち。日本の高校に入るために単身帰国し、伯父の家に住む。ダンスの大好きな祐紀は、全寮制の「宮苑音楽学校」へ進学する。ところが、祐紀にとって、宮苑のレッスンはあまりにも厳しいもので…!?
演技は未熟でも、スターの素質を持っている祐紀。先輩の嫌がらせも乗り越え、最終試験の演目「ジョイス・ジョー」で優秀な成績を残す。
祐紀は俳優・淤見一也と交際するようになる。それを知った宮苑の演出家・高師謙司は、祐紀の将来を思い、一也に手を引くように説得する。
研究発表会の演目「恋の追跡者」では、祐紀のライバルである藤尾薫が主役、祐紀が準主役に。舞台の途中、祐紀の声が出なくなるというアクシデントがあり…!?
男役スターを目指している祐紀。だが、高師は祐紀の男役としての素質に限界を感じ、娘役転向を迫る。祐紀は娘役転向は考えられず…!?
高師の脚本・演出の舞台「レディ・アンをさがして」で、祐紀が主役をやることに。高師の期待に応えようと、はりきる祐紀だったが…!?
高師に反発し、祐紀を嫌った出演者たちが、次々と役を降りてしまう。苦しい立場に追い込まれた祐紀は、プレッシャーで倒れてしまう。
体調を崩し、自宅療養中の祐紀。自信をなくし落ち込んでいた祐紀だったが、ふとしたきっかけから自信を取り戻し、劇団に戻る決意をする。
学校を卒業し、劇団員になった祐紀は、高師への淡い恋心を抱きながら練習に励んでいる。だが、芝居について少しずつ迷いを感じ始めていて…!?
大劇場公演の舞台「鹿鳴館円舞曲」のヒロインに抜擢された祐紀。だが、頼りにしていた高師に、代役の小夜子のほうが実力があると言われてしまい…!?
実力がないのに、人気だけが先走りしている事実に気がついた祐紀。そのことに悩む祐紀だったが、次の舞台のヒロインにも内定してしまい…!?
宮苑を退団したつもりの祐紀だったが、宮苑には休団扱いとされてしまう。そのため、宮苑の許可なしには他の舞台に立てないことになり…!?
大劇団のオーディションを受けた祐紀は、準主役のチャンスをつかむ。だが、それは演出家・倉田悟郎と高師の元恋人・樋口鞠子の陰謀だった！
祐紀にライバル意識を抱く鞠子が、祐紀の役者としての欠点を指摘する。自分の欠点に気がつき、鞠子の舞台への覚悟を知った祐紀は…!?
高師のことを忘れられない祐紀は、もう１度高師の舞台に立ちたいと願う。そして、高師の脚本・演出の舞台「黒い瞳にミモザを捧げ」のオーディション会場へ向かう。
