あらすじ

彼に会いたい──。でも、そんなことは許されない。妻であり、母親の私にそんな自由はありません。ただ、心の中は心の中だけは自由でいさせてください。それだけでいいのです──。
ふれなばおちん 1巻

夫は大事です。でも、好きな人ができました。結婚××年。家族のために生きてきました。それで幸せ、それが幸せ、と思っていたけれど、最近娘が、もっとキレイなお母さんでいてよ、なんてことを言いだした。母だけじゃ、いけないのでしょうか─。

ふれなばおちん(2)

夫は大事です。でも、好きな人ができました。結婚生活も長くなると恋とか愛とか関係なくなる。誰かを好きになるなんて、もってのほか。心から、そう思っていた。でも、こんな私にも事件は起こる─。女の部分が起こされる─。

ふれなばおちん(3)

夫は大事です。でも、好きな人ができました。夫以外の男性で─。もちろん、なにも望んでいません。って、本当にそうなのかな─。その人のためにきれいになりたい、って思うようになりました。

ふれなばおちん(4)

夫は大事です。でも、好きな人ができました。結婚しています。子どももいます。でも、あの人に触れたい。触れてほしい。こう考える私はキタナイのでしょうか。

ふれなばおちん(5)

夫は大事です。でも、好きな人ができました。結婚してるのに、子供もいるのに。夫は大切な人です。でも…何かが違う──。だから、この想いは秘密です。内緒の恋なんです。

ふれなばおちん(6)

夫は大事です。でも、好きな人ができました。好きな人と一緒にいるとあっという間に時間が過ぎていく──。こんな感覚、もう味わうこともないと思っていました。母だけど、妻だけど、あの人といる時間はオンナです。

ふれなばおちん(7)

彼に会いたい──。でも、そんなことは許されない。妻であり、母親の私にそんな自由はありません。ただ、心の中は心の中だけは自由でいさせてください。それだけでいいのです──。

ふれなばおちん(8)

好きになってドキドキして一瞬でいいから顔がみたくて──。少女のように、ときめいています。こんな気持ち、夫にも、子ども達にも絶対に知られてはなりません。それが妻、母親というものです。

ふれなばおちん(9)

献立は、毎日真剣に考えます。子ども達が喜ぶ顔を思い浮かべながら。でも、その一方、心の中で夫以外の男性を想っています。心が壊れそうです。つらいです。でも、不思議と不幸ではないのです。

ふれなばおちん(10)

思いのままに、生きていいのでしょうか。そんなこと、できません。できないから、苦しいんです。大切な人たちを傷つけてはダメ。私のこの気持ち、彼には届いていると思います。

ふれなばおちん(11)

私が生きている間にあなたに出会えたこと、その奇跡に深く深く感謝。そして、あなたも同じように感じてる。この想いは本物で、私たち以外の誰にも邪魔されない、邪魔できないものです。そのことを私たちは知っています。それだけでいいのです。