少年ブックに1963年〜1966年に連載された作品です。連載当時大人気だったようで、連載も長く続いています。 話は特殊な薬品で鋼鉄のような体になったり、巨大化したりしながら悪役を倒すスーパーヒーローものです。「サイボーグ」という単語がしょっちゅう出てきますが、この作品の連載中に連載が開始したサイボーグ009の影響があったのかも知れません。 敵としてナチスが出てくるのですが、総統をはじめ幹部どころも実名で登場していて、だいぶ攻めているなぁと感じました。 主人公は、基本、敵であっても殺さずにすぐ助けてしまいます。意図的にそういう設定にしていると思われますが、見ているこちらからするとすごくもどかしく、ハラハラ・イライラします。何気に手塚先生自身も「やたらと正義の味方ぶるからあまり好きな作品ではない」と語られており、後年の大人向け手塚作品への伏線を感じます。 正直、私もいい大人なので、シンプルな勧善懲悪のスーパーヒーローものを無邪気に楽しむことができなくなっており、読んでいて「すごく面白い!」というものではありませんでした。 ただ、夏みかんの袋の中にある粒々一つ一つが一つの細胞だとか、鳥の卵が一つの細胞だとか、そういう科学的な知識は、知らなかったのですごくためになりました。さすが「空想科学マンが」だと思いました。
酒チャビン
酒チャビン

ビッグX

びっぐえっくすてづかおさむぶんこぜんしゅう
著者:手塚治虫
最新刊:
2015/09/25
びっぐえっくすてづかおさむぶんこぜんしゅう
ビッグX 【手塚治虫文庫全集】(1)
ビッグX 【手塚治虫文庫全集】(2)
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