『三国志』『鉄人28号』『バビル2世』『魔法使いサリー』など数多くの代表作を持ち、幅広いジャンルで活躍した漫画界の巨人・横山光輝。その原点を垣間見る初期作品集、第1弾!少年剣士・高柳又四郎(たかやなぎ・またしろう)は、満願の日、剣の道への開眼を神に祈った直後、辻斬りに襲われる。しかし、本人も気づかぬうちに辻斬りを倒してしまっていた。相手の剣に一度も触れず一撃で相手を倒す必殺の剣“音無しの剣”をあみだした又四郎は、その剣法で次々と有名な剣士を倒していく。ある日、又四郎は武士・村雨次郎(むらさめ・じろう)から真剣による勝負を挑まれるが……。表題作ほか、剣の道を極めんとする少年の活躍を描いた「竜車の剣」「白竜剣士」を同時収録。
嵐を呼ぶ名刀・黒龍と、嵐をしずめる名刀・白龍をめぐって、山彦族と死闘を繰り広げる白龍党の活躍を描いたアクション時代劇!ある夜、木刀で襲ってきた少年・夕日照之助(ゆうひ・てるのすけ)をいなした山本龍馬(やまもと・りょうま)。戦いに敗れた照之助は、龍馬のもとに弟子入りを懇願し、根負けした龍馬は照之助を弟子と認める。時は流れ、越中富山之守(えっちゅうとやまのかみ)は、毎夜聞こえてくる笛の音に悩まされていた。笛を吹く曲者(くせもの)を捕らえようと浪人者を雇う試験が行われていた。龍馬は、友人の村雨次郎(むらさめ・じろう)と共に、その選抜試験に参加するが……。「絵も表現もやはりずいぶん拙いものだとは思いますが、しかし、私の漫画に欠かせない、スピード感と娯楽性は、この当時からあったようです」と、後世、本作を振り返った横山光輝。巨匠の原点に触れる、初期作品集第3弾!!