あらすじ
漫画大学の校長兼用務員のナンデモカンデモ博士に学ぶ「漫画のつくりかた」! 作例として作品内作品も豊富に収録した、異色の「漫画学」漫画! ほかにドストエフスキーの名作を漫画化した『罪と罰』、『珍アラビアンナイト』、『化石島』を併録。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>『漫画大学』 MT39『漫画大学』収録/『珍アラビアンナイト』 MT173『珍アラビアンナイト』収録/『化石島』 MT73『化石島』収録/『罪と罰』 MT10『罪と罰』収録 <初出掲載>『漫画大学』 1950年8月20日 東光堂発行/『罪と罰』 1953年11月5日 東光堂発行/『珍アラビアンナイト』 1951年1月10日 東光堂発行/『化石島』 1951年12月5日 東光堂発行
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手塚治虫先生のような上質なマンガ家になろうと思い、手に取りました。ただ色々な事情があったようで、あまりマンガの技法だったりとかそういったことには触れられておりません。 なので、これを読んだからといって、明日から手塚治虫先生のような上質なマンガが描けるようにはなりません。ちょっと残念でした。 ただ、所々メッセージは込められています。良い漫画を描くには「まず下品な言葉をかかないこと」だそうです!!!ことに不良の使う言葉やきたないいなか言葉はNGです! といいながらご自身の作品にも「このオッタンチンのやきブタオヤジのデベソッパゲ!!」など出てくるのですが、確かに不良はこのような言葉は使わないし、いなか言葉でもないのでセーフですね。非常に上品です。 表題作の他、 ・珍アラビアンナイト ・化石島 ・罪と罰 の3本が収録されています。 いずれも1950年代前半の単行本作品です。 さすがに70年前の作品ですので、今読むと技法的にもストーリー的にも若干厳しめな部分もあり、手塚ファン以外では、あえて今この作品を読む必然性は全くないと思います。残念ですが。 ただ、現代でも皆があまりやっていないような実験的なコマ割りや手法が使われてるシーンも多々あり、キラリと光る作家性を隠しきれていない部分はさすがだなと思いました。