あらすじベアトリーチェに崇高な片思いを抱く青年ダンテは、彼女の死により生きる希望を見失ってしまう。気がつくと暗い森の中をさまよっていた。ダンテは古代ローマの詩人・ウェルギリウスの助けのもと、自らの進むべき道を探し出すために「死後の世界」を旅する決意をする。イタリア文学最高の古典とされる長編叙事詩を漫画化。
異世界ものにも古典文学にも詳しくないのでこんな例えが乱暴なのは百も承知なのだが、あまりにもそれっぽくて驚いた。 ダンテは生きたまま死後の世界を見に行く。ゲームや他の漫画などで何となく知っている神話の登場人物や怪物、偉人が出てくるのが面白い。辺獄、地獄、煉獄なども聞いたことはあったが、どういう違いがあるのかは知らなかった。天国って具体的にどういうもの?とか。そういうキリスト教的な世界観についてもイメージが掴める。 話としては納得いかない部分も多いが、想像力は刺激されるし、ダークツーリズム的な旅行気分も楽しめた。自分は煉獄でダッシュさせられそう。