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「私じゃ、勃たないってこと……？」 真澄（ますみ）は実家の建設会社で役員を努めている夫の綜平（そうへい）と結婚し６年になるが、未だ子供ができず、長男の嫁として舅や姑に対して気づまりな思いを抱えている。一方、そんな真澄の胸中を知ってか知らずか、綜平にはどうやら不倫相手の女がいるようだ。妻の私とセックスレスが続いているというのに、外でよその女相手に精液を無駄遣いしているかと思うと、怒りと情けなさでいたたまれなくなっていた。ある夜、酔って帰ってきた綜平とのセックスを試みたところ不発に終わったのだが――。
絶対に秘密にしなくては――。昨夜、夫の綜平が酔って眠っている間に真澄は舅に犯されてしまった。悲しいことに、64歳なのに精力が旺盛でとても元気な舅に、真澄は心ならずも感じてしまった……。それからというもの、夫が不倫相手の家に泊まる日は、当たり前のように舅と関係をもってしまっている真澄だったが、ある夜、舅が急逝してしまった。葬儀中に体調不良を感じていた真澄は――。
ずっと願っていた子どもを授かったのに、喜ぶことができない真澄。なぜなら、子の父親は舅だったからだ。この許されざる子を産もうか産むまいか葛藤する日々の中、ついに家族に妊娠したと告げた――。
ある日、夫と二人で買い物や食事を楽しんだ帰り道、真澄の前に夫の不倫相手が現れた。夫からの別れが納得できない相手は、「私も妊娠している」と爆弾発言を繰り出した。日々、秘密を抱え、不安におびえていた真澄のもとに、呪いの言葉が書かれた手紙が届く――。
義姉を含んで家族だんらんを楽しんでいたが、舅の遺影が落ち、その後ろからでてきた写真や手紙を拾った姑の顔が真っ青に変わった。なんでもないと慌てて家族に隠す様子を見て、義姉は「隠された財産のことよ」と疑うが、真澄はもしかしたら自分の秘密が…と心配になる――。
突然、夫の不倫相手が自宅にやって来た。呪いの手紙のこともあり、外の喫茶店で話を聞くと「早く別れろ」と責め立てられた。毎日のことに疲れていた真澄だが、職場に新しく赴任してきた小野寺主任の言葉を聞いて――。
昨夜、腹痛を訴えた夫が入院することになった。職場に休みを取る連絡をした時の小野寺主任のやさしさに真澄は救われる。いろいろなことが起きる中、お腹の中の子は元気に成長していくことを感じていたある日、夫と連絡がつかなくなったと不倫相手が自宅に乗り込んできた――。
