あらすじ

過去にわだかまりのある薬糸と仕事で繋がりを持つことになった砂守。顔を合わせたくなかった相手に突拍子もなく言い寄られたうえ、これから取引先として関わっていくことに参った砂守は飲み仲間に愚痴ると「アンタのせいで歪んだんじゃないの?」と追い打ちをかけられてしまう。そして、受けた告白を有耶無耶にしたまま、それとなくやり過ごしていると薬糸からのアタックはどんどんといびつな形でヒートアップしていって──!
【分冊版】アンバーコール act.1

因果応報、自業自得、身から出た錆…錆っていうのはこういう顔をして追ってくるのか──。会社員になってそこそこ中堅のアラフォー・砂守良吾は、学生時代に家庭教師のアルバイトをしていた頃の苦い記憶を忘れられないままでいた。思い出しては反省と後悔に苛まれる日々の中で【苦い記憶】の元凶であるかつての教え子・薬糸玲二と思いがけず再会してしまう。薬糸は砂守にとってまさに二度と顔を合わせたくないと思っていた人物で、容姿も雰囲気もがらりと変わっているが薬糸の「先生」呼びに砂守の身体はまるで金縛りにあったかのように強張り始める。一方の薬糸は笑みを浮かべながら、「僕と付き合うて」と砂守にジリジリと迫ってきて……。

【分冊版】アンバーコール act.2

過去にわだかまりのある薬糸と仕事で繋がりを持つことになった砂守。顔を合わせたくなかった相手に突拍子もなく言い寄られたうえ、これから取引先として関わっていくことに参った砂守は飲み仲間に愚痴ると「アンタのせいで歪んだんじゃないの?」と追い打ちをかけられてしまう。そして、受けた告白を有耶無耶にしたまま、それとなくやり過ごしていると薬糸からのアタックはどんどんといびつな形でヒートアップしていって──!