OLの高山栄美(たかやま・えいみ/26歳)は大きな不安と心配を抱えていた。同棲している恋人の山縣高志(やまがた・たかし)が消息を絶ってしまったのだ。大学院で民俗学の研究室にいる彼は『鬼』をテーマとした論文執筆のために、古くから鬼伝説のある生まれ故郷の岡山へ帰ったのだが、それ以来連絡がとれず…高志の子をお腹に宿している栄美は居ても立ってもおられず、妹・舞子(まいこ)と共に彼の行方を追って岡山にある彼の生家へと向かった。しかしそこで目にしたのは、なんと裏手の古い古墳の中で人知れず無残な死体と化した高志の姿だった。聞けば、生家・山縣家は古来より代々“鬼に呪われた一族”として悲壮な伝説を持つ家柄だというが、まさかこれも鬼の呪い…!? 動転し恐怖におののく栄美だったが、実はこれは“鬼”ならぬ、かつて山縣家の人間によって凌辱の限りを尽くされ、心身ともに踏みにじられたある母娘の悲劇に端を発する、凄惨な復讐劇の幕開けに過ぎなかったのだ――…。(※本コンテンツは合冊版「魂まで震える女の愛欲ミステリーVol.1」の内容と重複しています。ご注意ください)
私、岸本里香子(きしもと・りかこ)30歳、つきあってた男にさっきフラれたばかり。彼・修史(しゅうじ)は32歳という若さでIT企業社長という成功者で、私は長年求め続けた“玉の輿”の座をついにゲットできるところだったのに…いったいなんでよーっ!? くそーっ、もう死んじゃいたーい! …ヤケクソのあまり泥酔し、飛び降り自殺をはかろうと高いビルの屋上に昇った私…でもやっぱりコワーイ! と思いとどまったものの、なんと足を滑らせてはるか下の地上に真っ逆さま!! 死んで幽霊になってしまったのでした。すると、今まで見えてなかったいろんなものが見えてきて…!? 真夏の夜のハートフル・ラブファンタジー(※本コンテンツは合冊版「魂まで震える女の愛欲ミステリーVol.1」の内容と重複しています。ご注意ください)
今年に入って、もう5人もの小学生以下の児童が何者かによって暴行被害を受ける通り魔事件が起きている地域…そんな不穏な空気の中、専業主婦の成田由希(なりた・ゆき)は、同じマンション内に住むママ友たちの子を預かり、面倒を見させられる日々を送っていた。自分だけ働いていない手前、皆から頼まれるとどうにも断れないのだ。ママ友の中でもただ一人、心やさしい洋子(ようこ)だけは由希の心中を察し何かと気にかけてくれるのだが…。そうこうするうち、その被害の傷跡の状況などから連続通り魔の犯人は女性ではないかという噂が立ち始める。さまざまな鬱屈や思惑が錯綜し、疑惑とイヤな空気が支配するマンション内で、ママ友たちの世にも醜い犯人探しが始まる――…果たして真犯人は一体…!?(※本コンテンツは合冊版「魂まで震える女の愛欲ミステリーVol.1」の内容と重複しています。ご注意ください)
主婦の草野充子(くさの・あつこ)は夫を病で亡くしたものの、彼が遺してくれた生命保険金のおかげもあり、戸建ての一軒家で一人悠々自適の生活を送っていた。しかしそんなある日、警察からかかってきた一本の電話によって衝撃のるつぼに叩き込まれる。3年前に就職しOLとなり、家を出てアパートで自活している娘・恵麻(えま/23歳)が、なんと放火殺人の容疑をかけられているというのだ。なんでも不倫関係にあった会社の上司・長山宜久(ながやま・のりひさ)との別れ話のもつれから彼をナイフで刺殺、その遺体ごと燃やし無きものにしようとしたと見られているらしい。娘のやさしい性格を知る充子にとってにわかには信じられない話だったが、実はこの惨劇の裏には、真摯な愛ゆえの一筋縄ではいかない真相が秘められていたのだった。恵麻の無実を証明すべく、国選弁護人の上坂(かみさか)と共に死力を尽くして法廷闘争に臨む充子だったが――…!?(※本コンテンツは合冊版「魂まで震える女の愛欲ミステリーVol.1」の内容と重複しています。ご注意ください)
バリバリのキャリアウーマンとして働く橋本あつ子(28歳)はある日、同じマンションに引っ越してきた松原恵美子(まつばら・えみこ/24歳)と知り合う。ちょうど職を探していた恵美子は、これも何かの縁とあつ子が勤める会社にアルバイトとして入社することになるのだが、そのとき何かと世話を焼いてくれた人事部の大林豊(おおばやし・ゆたか)のことを気に入り、もともと結婚願望が強かったこともあり、瞬く間に豊のことを真剣に想い慕うようになっていく。ところが実は豊にはもう6年も付き合っている恋人がいて、その相手が何を隠そう、あつ子だったのだ。一旦、豊への想いをあきらめかける恵美子だったが、彼が仕事熱心なあつ子よりも家庭的な恵美子のほうがいいというニュアンスの発言をしたことから、がぜん希望の光は強まり、日増しに豊への執着は激しさを増していってしまう。そして挙句の果てにとうとう凶行の瞬間が―――!?(※本コンテンツは合冊版「魂まで震える女の愛欲ミステリーVol.2」の内容と重複しています。ご注意ください)
吉村紗恵子(よしむら・さえこ)は仕事にすべてを懸ける独身アラフォーの営業職。昔からガリガリで貧乳の「アバラ骨女」と呼ばれ、自分にいわゆる“女性的魅力”が大きく欠けていることを自覚していた彼女は、恋愛や結婚というものをあきらめた生き方をせざるを得なかったのだ。ところがある日、そんな彼女に大きな変化が訪れる。体調を崩して訪れた病院で診察してくれた年下イケメンの青年医師が、愛情あふれるやさしい言葉で紗恵子の女性としての魅力を認め、ささくれだったキモチを癒してくれたのだ。青年医師にすっかり心酔してしまった彼女は彼のストーカーと化し、挙句の果てにはその住居に侵入…そしてそこで恐るべき惨劇が繰り広げられることになるのだった……!(※本コンテンツは合冊版「魂まで震える女の愛欲ミステリーVol.2」の内容と重複しています。ご注意ください)
第二次世界大戦の終戦から5年後の昭和25年(1950年)、マリアナ諸島にあるアナタハン島から一人の日本人女性・比嘉和子(ひが・かずこ)がアメリカ軍船舶によって救助されたことから、島内で起こった信じがたい事件が知られ、日本列島を震撼させることになった。当時、米軍の脅威が激しく迫る中、40人の原住民と、沖縄からの移民を中心とした32人の日本人の男と、女は比嘉和子だけがアナタハン島に取り残されてしまったのだが、日々募る絶望と恐怖の中、男たちは肉欲と快楽に逃げ場を見出すべく和子のカラダを奪い合い、お互いに殺し合い…挙句の果てにはいつしか和子が皆を支配する女王のような存在として君臨するようになったという。最終的に彼らが島にいた7年間のうちに、男たちは32人から19人にまで減り――果たしてその真相は一体…!? 戦火の昭和史をスキャンダラスに彩った事件の核心に迫る、衝撃の愛憎ミステリアス・コミック!!(※本コンテンツは合冊版「魂まで震える女の愛欲ミステリーVol.2」の内容と重複しています。ご注意ください)
高校卒業と同時に他県に引っ越したものの、転職を機に再び地元に戻ってきた比呂美(ひろみ)は、かつての同級生である香帆(かほ)と同窓会で再会する。昔からちょっと変わっていてレズビアンとの噂もあった香帆だったが、比呂美はさして気にすることもなく、親切心から泥酔した彼女を一人暮らしの広大な豪邸まで送り届けてあげた。香帆の両親はすでに亡く、莫大な資産のすべてを彼女一人で受け継いだのだ。そこで香帆の知られざる孤独の苦しみを知った比呂美は彼女に懇願されるまま、豪邸に一緒に住んであげることに…狂喜する香帆。そうこうするうちに日増しに比呂美への依存度を深め、束縛度も強まっていく香帆だったが、その莫大な遺産を相続することを画策した比呂美の恋人・則孝(のりたか)の提案で香帆と比呂美が養子縁組したことによって、事態は悲劇の結末に向かって一直線に転がりだしてゆくのだった――…。(※本コンテンツは合冊版「魂まで震える女の愛欲ミステリーVol.2」の内容と重複しています。ご注意ください)