あらすじ

火災報知器のけたたましい音で目を覚ました家族4人。寝室のドアを開けると、そこは真っ赤な炎に包まれていた。ベランダに避難した私たちの方へ、容赦なく炎が迫り、死の恐怖が全身を包んだ瞬間――――あれは私が7歳の冬、家族と6階建てのマンションに暮らしていた頃のこと。私と兄がいる子供部屋には、電気ストーブが置いてあった。ある夜、こげ臭い匂いで目を覚ました私は、布団が燃えているのを目にし、すぐに両親の寝室に駆け込んだ。幸い、布団と絨毯が焼けただけで大事には至らず、私と兄はこっぴどく叱られた後、両親の寝室で眠りについた。だが…それで終わりではなかった。
緋色の悪夢

火災報知器のけたたましい音で目を覚ました家族4人。寝室のドアを開けると、そこは真っ赤な炎に包まれていた。ベランダに避難した私たちの方へ、容赦なく炎が迫り、死の恐怖が全身を包んだ瞬間――――あれは私が7歳の冬、家族と6階建てのマンションに暮らしていた頃のこと。私と兄がいる子供部屋には、電気ストーブが置いてあった。ある夜、こげ臭い匂いで目を覚ました私は、布団が燃えているのを目にし、すぐに両親の寝室に駆け込んだ。幸い、布団と絨毯が焼けただけで大事には至らず、私と兄はこっぴどく叱られた後、両親の寝室で眠りについた。だが…それで終わりではなかった。