あらすじ

統合管理局とオリュンポスによって世界の平和は保たれるかに見えた…。ESWATのデュナンとブリアレオスはフランスの麻薬組織のアジトを叩く作戦に参加する。だが、そこにいたのは軍事関係者…。二人は否応なく政治がらみの作戦に巻き込まれてゆく。さらに二人は、脱走した猫目鹿耳のバイオロイド・アルテミスの捕獲劇にも偶然立ち会うことになるが…。士郎正宗の代表作『アップルシード』の第3巻を、著者自らの監修を経て電子書籍化第3巻!!
【電子版】アップルシード(1)プロメテウスの挑戦

近未来、幾度かの大戦を経て廃墟で生きる元SWAT隊員のデュナンとブリアレオスは、バイオロイドのヒトミに招かれ、理想都市オリュンポスへ入植する…。しかしオリュンポスでは旧大国間の工作、さらにヒトとバイオロイドの未来をかけた壮大な戦いへと二人は巻き込まれていく…。士郎正宗のデビュー作「アップルシード」を、著者自らの監修のもと最新版のシリーズとして電子書籍化!第1弾!!

【電子版】アップルシード(2)プロメテウスの解放

バイオロイドと統合管理局による大戦後の世界。統合管理局のある人工島・オリュンポスで行われる式典のただ中、新たに配備された多脚砲台が暴走し始めた。デュナンたちはヒトミを救出し多脚砲台を阻止することができるのか? 『攻殻機動隊』の士郎正宗の代表作。刊行後二十数年経っても色褪せない新しい近未来社会の描写は、現代でも圧巻! 今回の電子版にあたり著者自らの監修を経て、最新版として電子書籍化第2弾!

【電子版】アップルシード(3)プロメテウスの小天秤

統合管理局とオリュンポスによって世界の平和は保たれるかに見えた…。ESWATのデュナンとブリアレオスはフランスの麻薬組織のアジトを叩く作戦に参加する。だが、そこにいたのは軍事関係者…。二人は否応なく政治がらみの作戦に巻き込まれてゆく。さらに二人は、脱走した猫目鹿耳のバイオロイド・アルテミスの捕獲劇にも偶然立ち会うことになるが…。士郎正宗の代表作『アップルシード』の第3巻を、著者自らの監修を経て電子書籍化第3巻!!

【電子版】アップルシード(4)プロメテウスの大天秤

大戦後の世界をバイオロイドが管理運営する統合管理局。しかし未だ世界は真の平和を手に入れられていない…。人工島・オリュンポスで密かに製造されていた巨大ランドメイト。さらに謎の武装勢力の暗躍などに対処する為に出動するESWAT! ブリアレオスは、デュナンは、巨大ランドメイトを止めることが出来るか!? 巻頭には電子版だけのノンクレジットのカバー原画も収録! 士郎正宗の代表作『アップルシード』電子書籍化第4巻!!

アップルシード

鬼才・士郎正宗の鮮烈なデビュー作

アップルシード 士郎正宗
兎来栄寿
兎来栄寿

『攻殻機動隊2045』がNetflixで公開され話題となっている昨今。『攻殻機動隊』は日本で生まれたあらゆるSF作品の中でも巨大な金字塔です。スティーブン・スピルバーグやジェームス・キャメロンからも絶賛を浴びる士郎正宗の想像力と創造力がなければ、『マトリックス』や『パシフィックリム』といった作品もこの世に存在していなかったかもしれません。その作者である士郎正宗のデビュー作が、この『アップルシード』です。 元々、士郎正宗が学生時代に同人誌として発行していた『アップルシード』の前身に当たる設定のある『ブラックマジック』という作品が存在し、その後関西大学SF研究会の創設者ら関西のSF好きによって創設された青心社から『アップルシード』が連載形式ではなく単行本として出されました。小さな会社であり当初の発行部数も多くなかったにも関わらず、『アップルシード』はその圧倒的なクオリティにより全国区でカルト的な人気を博すこととなりました。 士郎正宗らしい緻密な描き込みや設定、膨大な情報量、そして女の子のかわいさはデビュー作から全開です。編集者によっては「文字が多すぎるし読み難いから削れ」と言われてしまいそうなほどですが、この雑然とした中に構築された確固たる世界観と細部に宿った神によって生じるリアリティにこそ酔い痴れるところです。『AKIRA』が1982年に始まりそのフォロワーが多く生まれた80年台ですが、この時代のSFマンガでこれほどの独自性・独創性を発揮していたものは他にないでしょう。 1988年にはガイナックスがアニメ化しているのに加え、2004年にはセルルック3Dアニメの先駆的作品として映像化され、国内で17万枚、海外で43万枚売れるという大ヒットを飛ばしました。原作は読んだことはなくとも、そちらのアニメは見たことがあるという方も多いかもしれません。 残念ながら連載は中断され、作者自身によって続きが描かれないことも宣言されてしまっていますが、士郎正宗ファンの間では『アップルシード』の続きが読みたいという声も根強いです。 『攻殻機動隊』とも繋がっている物語なので、『攻殻機動隊』好きで読んでない方はもちろん、SFに興味のある方は一つのマイルストーンとして映像化された物と併せて通っておく価値があります。