「ねえ、何でもできますってホント?」私はまだ知らなかった、甘い微笑みの下に裏の顔があるなんて――“私の人生は与えられた役をこなすだけ”父親の弁護士事務所で秘書として働く樹世。厳格な父に従って生きる樹世の唯一の楽しみは、シオ君の音声配信。しかし突然「今日で配信を辞めます」と発表される。失意の中で初めてコメントを送った翌朝「今夜ココに来てくれませんか?」シオ君からお誘いが…!? 疑いながらも待ち合わせ場所に向かう樹世だが、果たして彼の目的とは――…? 愛しの彼には“ある思惑”があった――怪しいヒーローとの魅惑のダークラブ。