あらすじ

仕事の納期のタイミングに電波障害でネットワークトラブルに遭ったおじさんが出会ったのは嘘つきなバニーガールだった!?「光のゆくえ」他、SNSで話題を呼んだ「美人は3日で飽きない」(講談社ヤンマガ掲載)他読み応えたっぷりの読み切りが沢山の心に刺さる短編集!
天国に生まれた僕らの話 石田ゆう短編集
仕事の納期のタイミングに電波障害でネットワークトラブルに遭ったおじさんが出会ったのは嘘つきなバニーガールだった!?「光のゆくえ」他、SNSで話題を呼んだ「美人は3日で飽きない」(講談社ヤンマガ掲載)他読み応えたっぷりの読み切りが沢山の心に刺さる短編集!
光のゆくえ

光のゆくえ

電波障害の夜、僕は“ウサギ”に出会った—— 一夜の不条理ロマンス!! 期待の新鋭、堂々の再登場!!(ヤングキング 2024年5号)
試し読み
ブルーブルースプリング

ブルーブルースプリング

高校時代の友達と制服姿で遊んだ帰り道。 冴えない24歳男に声をかけてきたのは女子高生…⁉ 思い出と現在の間で軋む、青春プレイバック・ロマンス‼(ヤングキング 2023年10号)
試し読み
妄想フライデー

妄想フライデー

半年前に仕事を辞めてニートになった夏樹はマッチングアプリでやよいという彼女ができるも、ニートであることを隠したままでいた…そんな中行きつけのレンタルビデオ店で新人女性店員・汐野から手渡されたDVDには汐野の過去のAVが入っていて…!?未熟な青年と愛に焦がれ歪んだ女性の不揃いラブストーリー!
犬も喰わない僕

犬も喰わない僕

【ヤングマガジン月間賞 入選】東京で漫画家を目指す「ゆうくん」。彼は疲弊していた。そろそろ自分の才能に見切りをつけるべきなのか、あるいはまだ夢を追いかけて良いものか。答えを出せないまま帰省した故郷で、彼は8年ぶりに「雪子」と再開する。地元にとどまった「雪子」は、とても魅力的な女性に成長していた。愛なのか、現実逃避なのか、「ゆうくん」は「雪子」にのめり込んでいく‥‥。
美人は3日では飽きない。

美人は3日では飽きない。

【第84回ちばてつや賞ヤング部門 大賞受賞作】出逢いを求めて男女が集まる居酒屋で、ハイスペック男と並んで切ない思いをしているフリーターともや。美人に対してコンプレックスを持つ彼だが、酔いつぶれていた美女を家まで送っていくことになってしまう。彼女の家のドアを開けたことで、彼の世界はゆっくりと広がっていく。
天国に生まれた僕らの話 石田ゆう短編集
今を生きる喘鳴が聞こえる短編集 #1巻応援
天国に生まれた僕らの話 石田ゆう短編集 石田ゆう
兎来栄寿
兎来栄寿
『妄想フライデー』の石田ゆうさんが、これまで描いた短編5つを雑誌・出版社の垣根を越えて収録した短編集です。 「光のゆくえ」 やっと就職できて半年働くことを続けられたと思ったら、大規模な電波障害により街の人々と共にみんなスマホが使えなくなり途方に暮れているところで「ネットを使える場所を知っている」というバニーガールに出逢う一夜の話。 「美人は三日では飽きない。」 大学を中退し就活23連敗中の25歳フリーターで、美人にトラウマと嫌悪感を持つ青年が新たに美人と出逢う話。 第84回ちばてつや賞ヤング部門大賞。 「犬も喰わない僕」 8年ぶりに東京から帰ってきた地元で、昔馴染みの画家を目指す20歳の女の子に自分は今漫画家であると偽る天才になれないアシスタントの青年の話。 ヤングマガジン月刊賞入選作。 「彼女とわたし」 外国人のような風貌の転校生が、クラスのアイドル優子の一言をきっかけに不登校になり「魔女」と仇名されるようになって、本来カーストは下なのに優子のグループに属する主人公が同じ団地に住んでいる魔女とある契約を交わす話。 「ブルーブルースプリング」 高校卒業以来7年ぶりに学校の制服を着て遊んでいたら、夜の公園で女子高生と知り合うお話。 個人的には『コミックビーム』に載っていた「彼女とわたし」がとても好きで、去年読んだ読切の中でも特に印象的だった作品のひとつです。 かわいくて穏やかなのに端々から性格の悪さを感じさせる優子ちゃん。彼女を中心とするグループに必死にしがみつく主人公。学校生活における人間関係の息苦しさのリアルさ。脆い尊厳を容易く踏み躙られた悔しさや悲しさ。それでも、そこから始まるシスターフッドの美しさ。 写実的な画風で、全作品を通して背景や小物も緻密に描かれているのもリアルさを底上げしています。生きることに向いていなかったり自分や他人を受け入れられなかったり、それぞれに思い悩む現代の人間たち。おのおのの蟠りを煮詰めながらも、最後の「ブルーブルースプリング」と巻末のおまけで読後感はすっきりとしています。 若々しさ溢れる部分もあり、今後のさらなる活躍も楽しみになる1冊です。