『俺の抱き枕になって』 そんな言葉からはじまる二人の関係。交換条件で承諾した春陽だったが、これは相手の為じゃなく自分の罪滅ぼしなのではないかと悩み始める。だが後悔したくない気持ちが勝り――。……切なくも甘酸っぱいラブストーリー。
自分のことに無頓着な冬李を甲斐甲斐しく世話する春陽は、徐々に彼の気持ちを理解し始める。変えようのない過去に囚われ魘されている冬李を抱きしめながら母と同じ香水の匂いに癒され安心する春陽だが自分は相手から貰ってばかりだと思い始めて。
無意識に冬李を想い花を選ぶ春陽。徐々に二人の距離は縮まり彼に身を委ねるまで至ることになるが、どうしても恥ずかしい気持ちが先に出てしまう。しかし、彼を知れば知るほど『冬李が好きなんだ』と気づく。