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この世の怪奇の種を蒐集する怪奇小説家・骸髑伝樂。そんな彼のもとに、霊感の強い少年から曰く付きの本が持ち込まれる。その本を開くと黒い煙が噴き出し、女の霊が出現。包丁を振り回して襲ってくるという。命の危険を感じた少年は、骸髑伝樂の小説のあどがきにあった「怪奇現象相談急募!」のページを思い出し、駆け込んできたらしい。さっそく、骸髑伝樂が本を開くと、同様の現象が起こるが、「こいつは危害を加える気はない」という。なぜそんなことがわかったのか?骸髑伝樂の能力はホンモノか!?怪しく変わりものの小説家が読み解く、霊現象の本質とは!?
『スクールバック』の小野寺こころが描く衝撃作!! 高校1年生の夏、人生で初めて告白されたはるか。いじめから助けてくれたこともあり、そのまま流れで付き合うことになり…。
母なる瞬間。それは静かな祈りのようで―― 喪失を抱えるふたりの母の心の葛藤を描いた表題作「mothers」。突然開けた新しい世界を前に揺れ動く少年とその姉を描いた「蝶になる日」。 親子、家族、人間関係の複雑さを優しさあふれる視点で真正面からとらえた珠玉の12編。 秘めた気持ちがあふれ出す、新鋭・草原うみの初短編集。