あらすじ

いよいよ高等部へ進学する春日恭介(かすが・きょうすけ)だったが、新学期そうそうに花粉症で体調を悪くして、嫌な予感がしていた。その予感は的中して、鮎川まどか(あゆかわ・まどか)とは違うクラスになり、檜山ひかる(ひやま・ひかる)とは校舎が遠く離れて、一番恐れていた事態になってしまう。そして絶望する恭介に、ひかるの声が……!?
きまぐれオレンジ☆ロード 1巻

超能力を持つ少年・春日恭介(かすが・きょうすけ)と不良少女・鮎川まどか(あゆかわ・まどか)、そしてまどかの後輩・檜山ひかる(ひやま・ひかる)の奇妙な三角関係を描いた、ちょっぴり甘酸っぱい青春ラブコメディ。超能力一家の長男である恭介は、引っ越した街を散策中に、赤い麦わら帽子をかぶった美少女・まどかと知り合うのだが……!?

きまぐれオレンジ☆ロード 2巻

ゴールデンウィークに家族が北海道へ行ってしまった春日恭介(かすが・きょうすけ)は、腹を空かせて入った喫茶店アバカブで、バイトとして働く鮎川まどか(あゆかわ・まどか)と出会う。そして店長に頼まれた恭介は、ゴールデンウィーク中だけ、まどかと一緒にバイトすることになる。ふたりだけの秘密となったバイトで、恭介とまどかは急接近!?

きまぐれオレンジ☆ロード 3巻

幼馴染みの檜山ひかる(ひやま・ひかる)に片想いしている火野勇作(ひの・ゆうさく)は、ひかるから積極的にアタックされている春日恭介(かすが・きょうすけ)をライバル視して尾行する。そして勇作は、喫茶店アバカブに行った恭介が鮎川まどか(あゆかわ・まどか)と親しくしている姿を目撃して、恭介を呼び出すのだが……!?

きまぐれオレンジ☆ロード 4巻

遊園地で出店する喫茶店アバカブに、一日だけ鮎川まどか(あゆかわ・まどか)と二人きりで働くことになった春日恭介(かすが・きょうすけ)。しかし恭介は、檜山ひかる(ひやま・ひかる)とも、同じ日に遊園地に行く約束をしてしまう。そこで、恭介は超能力のテレポーテーションを使って、この一日を乗り越えようとするのだが……!?

きまぐれオレンジ☆ロード 5巻

泥棒に入られた喫茶店アバカブへ、用心のために泊まり込むことになった春日恭介(かすが・きょうすけ)たち。しかし、マスターは奥さんが熱を出したので家に帰り、はしゃぎ疲れた檜山ひかる(ひやま・ひかる)は眠り込んで、恭介は鮎川まどか(あゆかわ・まどか)と二人っきりになってしまい、ドキドキの一夜を過ごして……!?

きまぐれオレンジ☆ロード 6巻

同級生の小松(こまつ)のおせっかいで、檜山ひかる(ひやま・ひかる)とクリスマス・パーティーを出席することになった春日恭介(かすが・きょうすけ)。ひかるはそのパーティーに鮎川まどか(あゆかわ・まどか)も誘うのだが、まどかはその日は喫茶店アバカブのバイトだと話す。しかし、パーティー後にまどかの嘘を知った恭介は、タイムスリップして……!?

きまぐれオレンジ☆ロード 7巻

高等部へ上がるための追試をすっかり忘れていた春日恭介(かすが・きょうすけ)は、以前に階段から落ちたことでタイムスリップしたのを思い出して、追試前に戻ろうと何度もチャレンジするがタイムスリップはできずにいた。高等部へ行けなくなったことに落ち込んでいる恭介を、鮎川まどか(あゆかわ・まどか)は遊園地に誘って……!?

きまぐれオレンジ☆ロード 8巻

いよいよ高等部へ進学する春日恭介(かすが・きょうすけ)だったが、新学期そうそうに花粉症で体調を悪くして、嫌な予感がしていた。その予感は的中して、鮎川まどか(あゆかわ・まどか)とは違うクラスになり、檜山ひかる(ひやま・ひかる)とは校舎が遠く離れて、一番恐れていた事態になってしまう。そして絶望する恭介に、ひかるの声が……!?

きまぐれオレンジ☆ロード 9巻

檜山ひかる(ひやま・ひかる)と鮎川まどか(あゆかわ・まどか)、3人でお弁当を食べていた春日恭介(かすが・きょうすけ)は、翌日のお弁当をまどかが作ってくることになり楽しみにしていた。そしてその夜、家族とパラレルワールドの話をしていた恭介は、翌日の登校途中で電柱にぶつかり、パラレルワールドへ行ってしまう。そこはひかるのいない世界で……!?

きまぐれオレンジ☆ロード 10巻

キャンプにやってきた春日恭介(かすが・きょうすけ)たちだったが、リュックが破れてラジオなど大事な物を落とし、ごはんも食べられずにいた。その夜、暴風雨がキャンプを襲い、鮎川まどか(あゆかわ・まどか)は必要な物を借りるために、他のキャンプ場へ行こうとする。しかし、まどかは橋から転落してしまい、恭介は後を追って川へ飛び込むのだが……!?

きまぐれオレンジ☆ロード 11巻

檜山ひかる(ひやま・ひかる)に誘われて、新しくできたジェットコースターに乗っていた春日恭介(かすが・きょうすけ)は、恐怖のあまりパラレルワールドへトリップしてしまう。そして、元の世界に戻ろうとしてテレポーテーションをした恭介は、なぜか交番に移動してしまい、警察から追われているところを鮎川まどか(あゆかわ・まどか)に救われるが……!?

きまぐれオレンジ☆ロード 12巻

喫茶店アバカブのマスターと、キノコ狩りにやってきた春日恭介(かすが・きょうすけ)たち。そして、恭介のイトコ・あかねが作ったキノコ鍋を食べたあと、鮎川まどか(あゆかわ・まどか)が蛇にかまれてしまう。毒蛇かもしれないから毒を吸い出そうとする恭介に対して、まどかはなぜか誘惑してくる。恭介はその誘惑に乗ろうとするが、檜山ひかる(ひやま・ひかる)に目撃されて……!?

きまぐれオレンジ☆ロード 13巻

ブラがきつくなって、太ってきたと考える檜山ひかる(ひやま・ひかる)は、鮎川まどか(あゆかわ・まどか)から誘われた温水プールに行く日までに、シェイプアップを励んでいた。春日恭介(かすが・きょうすけ)は、無理なダイエットをしていたひかるの行動が、同級生の小松(こまつ)が話していたことと当てはまって、ある誤解を……!?

きまぐれオレンジ☆ロード 14巻

毎日家事に追われるしっかり者の妹・まなみを、たまにはゆっくり羽をのばしてきなさいと送り出した春日(かすが)家だったが、慣れない家事に大苦戦していた。一方、メガネをコンタクトにして、髪型を変えたまなみは、怪しい男達にナンパされて、偶然に兄である恭介(きょうすけ)に助けを求める。メガネをしてないまなみ、まずいシチューで声が変わった恭介、互いに勘違いした二人はデートを……!?

きまぐれオレンジ☆ロード 15巻

鮎川まどか(あゆかわ・まどか)からの電話に出ようとしない檜山ひかる(ひやま・ひかる)。一方、春日恭介(かすが・きょうすけ)は、まどかへのバースデイプレゼントに何をあげるべきか、思い悩んでいた。妹のまなみから、自分の大切にしているものを贈ればいいとアドバイスされた恭介は……!?そして、ひかるがまどかを避けていた理由とは……!?

きまぐれオレンジ☆ロード 16巻

夏休みに突入する春日恭介(かすが・きょうすけ)に待ち受けていたのは補習授業!それは中等部の檜山ひかる(ひやま・ひかる)と恭介の妹・くるみにも待ち受けていた。このままでは高等部進学もあぶないと考えたひかるは、これから一週間、恭介と会うのをやめると決意する。ひかるのために映画のチケットを買っていた恭介だったが、ひかるはよそよそしく……!?

きまぐれオレンジ☆ロード 17巻

春日恭介(かすが・きょうすけ)に全裸で迫ってくる鮎川まどか(あゆかわ・まどか)……と思ったら、それはケガをして入院していた恭介が見た夢だった。入院中は檜山ひかる(ひやま・ひかる)に付き添われて面倒をみてもらう恭介だったが、まどかが見舞いに来ないことに寂しさを感じていた。そして恭介は、やっと病室に来たまどかに冷たく当たってしまい……!?

きまぐれオレンジ☆ロード 18巻

春日恭介(かすが・きょうすけ)の妹・くるみが、好きなタレントの早川みつる(はやかわ・みつる)が審査員をする新人タレントのコンテストに出場すると言い出す。そして高校3年に進級した恭介のクラスでもそのコンテストの話題がもちきりで、檜山ひかる(ひやま・ひかる)や鮎川まどか(あゆかわ・まどか)までも出場すると知った恭介は動揺する。そんなある日、早川と恭介はぶつかった拍子に人格が入れ替わってしまい……!?

きまぐれオレンジ☆ロード 19巻

イトコであるあかねの弟・一弥(かずや)と、どっちがスケベかを賭けた春日恭介(かすが・きょうすけ)。その夜、ボディーガードとしてあかねたちの家に泊まることになった恭介は、世間体を気にするあかねから、友達の前で彼氏のふりをしてくれと頼まれる。そこへやってきた友達は、あかねと恭介が本物の恋人同士ならできるはずだと、過激な注文をしてきて……!?

きまぐれオレンジ☆ロード 20巻

1+1=3じゃ……ない――。アメリカ行きの航空チケットを買う鮎川まどか(あゆかわ・まどか)。広瀬さゆり(ひろせ・さゆり)から、春日恭介(かすが・きょうすけ)とまどかの関係を知らされた檜山ひかる(ひやま・ひかる)。奇妙な三角関係に終焉の時が……。優柔不断を返上した恭介が出した答えとは……!?感動のエンディングを迎える完結巻!

きまぐれオレンジ☆ロード

夢のような80'sに想いを馳せる

きまぐれオレンジ☆ロード まつもと泉
野愛
野愛

まさに夢のような80's!! 都会的とかお洒落とか大人っぽいとかそういう概念をこれでもかと詰め込んだ最高のラブコメです。 このキラキラした世界観に当時の中高生たちはさぞ憧れたことでしょう。 ごく普通の男の子なのに実は超能力者という恭介の設定も気持ちいいくらいにご都合主義だなあと思いきや、ちゃんとヒロインとの出会いのストーリーに活かされています。 そしてなんといっても2人のヒロインがめちゃくちゃ最高です。 大人びてセクシーなまどかと、天真爛漫で一途なひかるちゃん。どちらも可愛いし、ひとりの女性として人間として魅力的なんです。 恭介が優柔不断になる気持ちもわかる…。選べません。双子の妹ちゃんも2人とも可愛くて選べません。 そして80年代ファッションも可愛いです。ハイウエストのスカートとかロゴ入りのスウェットとか今見ても(今だからこそかも)お洒落で可愛い!! 喫茶店でバイトしたり、ディスコやロックのライブに行ったり、こっそりお酒を飲んだり(未成年飲酒ダメ絶対)…背伸びしたい少年少女が描く煌めきに満ちた青春そのものを謳歌していて、戻ることのない時間に想いを馳せてしまいます。空気感ごと愛おしいのです。 煌めきに満ちた…憧れのエイティーズ… みたいなポエムを思いついちゃうくらいに素晴らしい作品でした。遅れてきた青春をありがとう。