あらすじお酒と音楽をこよなく愛する女性、廣井きくり(25歳)。ある日は歌舞伎町で飲み、ある日は競艇場で飲み、ある日は文化祭で飲み……。大ヒット漫画『ぼっち・ざ・ろっく!』初の公式スピンオフ第2巻!! 結束バンドの文化祭ライブやクリスマスライブなど本編では描かれなかった側面を収録! 志麻やPAさん、ぽいずん やみの知られざる一面も…!
かわいらしいイラストで、読めばあら不思議。 飲んだくれお姉さんの人の良さと周りの人の優しさと、飲んだくれお姉さんの深酒のひどさを楽しめる。 泥酔して見知らぬところに行き着いてはメンバーに助けを求めたり(助けてもらえないこともある)、ライブでノリに乗りすぎて機材を壊したり、かと思えばタダ酒ライフハックを駆使して人の気を悪くせずに無銭飲食を果たしたり。 そんな愛される飲んだくれお姉さんには、アルコールが切れた状態と入っている状態と、入りすぎている状態の三種類が存在する。 見ていておもしろいのはアルコールが入った状態、近寄りたくないのは入りすぎている状態。 そして、酒が切れると将来を思わず考えてしまうらしい。 インディーズで売れているとは言え、このまま音楽で食っていき続けられるのか、才能や技術が時代と合わなくなったら。 趣味で生きる人たちが感じる恐怖が、垣間見える。 が、酒を飲めば、幸せスパイラルがはじまる。垣間見えてもすぐに隠されるネガティブな考え。 幸せスパイラルの名と裏腹に、その先は深酒と二日酔いと金欠の地獄なのに、抜け出すことは難しい幸せスパイラル。 酒と辛いものはストレス解消手段の一つだものね。 しかし、スピンオフが出るなんて、アニメの力はすごいなあ。