あらすじピンでブレイクした相方から解散を告げられ、漫才の賞レースに参加することもできなくなった芸人・虎屋戸太郎(トタ)。事務所にも半ば見捨てられ、自ら見つけた新しい相方はなんと…? トタが短歌にのめりこむほど、思わぬ縁が生まれてトタの運命が変わっていく。実在の歌人の短歌も作中に多数登場! 31文字の“呪文”が世界を変える、短歌コメディー!
漫才コンビ「虎蜂」のボケ担当・虎屋戸太郎は、相方がピンで売れてしまい、コンビとしての活動は鳴かず飛ばず、さらに同棲中の彼女の浮気現場に遭遇してしまい家を追い出されるなど散々な日々を送っていました。 そんなある日、戸太郎は突然龍田多悠多という女性から話仕掛けられます。 妹と歌集専門の書店を営んでいるという彼女の導きで、31文字という限られた言葉で心を紡いでゆく「短歌」の世界に戸太郎は触れてゆくことになります。 現実でも、ピン芸人・鈴木ジェロニモさんが歌集『晴れていたら絶景』を文学フリマで販売したり、雑誌『BRUTUS』で鈴木さんとピース・又吉直樹さんの短歌に関する対談が掲載されたりと、少しずつムーブメントになりつつある”芸人×短歌”。それに追随するような形でこの作品にも注目が集まればいいなと思います。 1巻まで読了