あらすじ

獣王から医者へ… 命の灯火を繋ぐ物語。煌めく鏡のダンジョンで、かつて「獣王」に仕えていた魔族・クロウの怪我を治療するために20年ぶりに再会したガロン。しかし、ダンジョンを維持するために残酷な決断を下さなければならず… 医者になったガロンはクロウを救うことができるのか?
獣王と薬草 1巻

モンスターの命を守る獣王と人の物語。ダンジョン探索中に重傷を負った冒険者のティナは、かつて「最強」と恐れられた魔族の獣王・ガロンと出会う。命を救う代償としてガロンが要求したのは、モンスターの治療を手伝うことで――――!? 人と魔族が紡ぐ医療ファンタジー、開幕!

獣王と薬草 2巻

翼を失った魔物の治療にガロンが挑む。治療の旅を続ける元・獣王ガロンと人間の冒険者ティナ。彼らの次なる目的地は、無数の塔が大空高くそびえ立つダンジョン「天衝の塔」。飛ぶことができなくなった主モンスターを救うべく、治療を試みようとするが―――!?

獣王と薬草 3巻

獣王から医者へ… 命の灯火を繋ぐ物語。煌めく鏡のダンジョンで、かつて「獣王」に仕えていた魔族・クロウの怪我を治療するために20年ぶりに再会したガロン。しかし、ダンジョンを維持するために残酷な決断を下さなければならず… 医者になったガロンはクロウを救うことができるのか?

獣王と薬草

王道ながら独特な世界観に惹かれる#1巻応援

獣王と薬草 艮田竜和 坂野旭
六文銭
六文銭

読んでて お、名作の予感 と久しぶりに感じた作品。 王道ファンタジーなんだけど、作品ならではの独自の観点や、キャラも光っていて読んでて世界観への没入感がハンパなく純粋に先が気になりました。 さて、その内容ですが、勇者によって魔族が敗れた世界。 かつて魔族界に君臨した「六将軍」のなかでも、最強と称された獣王ガロン。 彼もまた勇者によって倒されたはずだったが一命をとりとめて、とある目的で医者として活動する。 そんな、ガロンに命を救われた冒険者の少女ティナは、彼に興味を示し一緒に旅をする・・・という流れ。 なんといっても、モンスターやダンジョンの設定が、この作品ならではのもので読んでいて面白いし、ダンジョンにあるという「龍脈」というワードや、まだ出てきていないガロンの「師匠」の存在など細かな伏線がはられて、今後出てくるのかと思うとワクワクしかない。 1話のルビードラゴンを治す話だけでも読んで欲しい。 かつて最強として君臨していた獣王が、人間に負けて、ある種生き恥をさらしながらも、モンスターの治療にかける信念にグッときます。 また個人的に、人外と少女のバディものってツボだったりするので、その点もポイント高いです。 まだ1巻ですが、個人的にはやくも名作の予感で、予感で終わらしたくないので1巻全力応援です!