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ある日、美しい少年に出逢った。チリツバキの下に体を丸めて眠り込む捨てられた子犬みたいな、まだ17・8歳の…けれどそれは美しく華奢な少年…。声を掛けた冴子に「あなたの匂いを捜していた」と言い、弟子入りを志願する。拾った子犬をほんのちょっと置いてやろうという軽い気持ちで入門を許可する冴子。彼は1度知った匂いは決して忘れないという天才的な才能の持ち主だった。しかも物や人、心や感情の匂いも嗅ぐことができるのだ!? 彼は言った。冴子が竜介と一緒にいる時に得も言われぬ香りがする。それは冴子が竜介を愛しているからだと。そんな事は無いと否定しながらも、夜が来れば彷徨い出し、あの残酷な男の元へ抱かれに行ってしまう…!?
深い恋心に気づいてしまったその夜…私達は互いを狂ったように求め合った。満開のチリツバキの下で幾度も、幾度も。そして、もつれ合うように蔵の中へ入り込み快楽を貪った。幾度抱き合っても、幾度互いの精を注ぎ合っても満足せず、私達は、まるで飢えた獣のようだった。名を呼び合い、アレを擦り合い…夜の底を闇の中を這いずり回る2匹の獣…。怒張し切った竜介の男根を根元まで飲み込み、腰を揺すりながら激しく締め上げる冴子。どろどろに溶けて潤み切った冴子の花芯をいつまでも衰えない男根で、飛沫が飛ぶほど激しく抜き差しする竜介。抱き合って2人、溶けていってしまいたかった。だが夜が明けた時、香子が手首を切ったという叫び声が…!?