あらすじここは宮城県、田代島。数百年前から猫は豊漁を呼ぶ神の化身として大切にされ、人口60人弱の島内には現在も約200匹の猫が半野良状態で自由気ままに生きている。2015年夏、単身移住してきた私の家の周りにも、もちろんたくさんの猫がいるはず…あれっ? 1匹もいない。しかたない。きょうはあきらめるか、とおやつの袋を持ち上げた途端、大量の猫が…!? しかも初対面でグイグイくるとか、島猫すごっ!!
「猫島」というと一番有名なのは愛媛県大洲市の青島かもしれませんが、本作は宮城県の猫島である田代島での暮らしぶりを描いた実録4コママンガです。 数百年前より豊漁を呼ぶ神様の化身として大切にされてきたこと、また実務的にも害虫やトカゲやヘビなどを追い払ってくれる存在としてありがたがられ、人口60人弱の島に200匹ほどの猫が半野良状態で自由に過ごして棲んでいるという田代島。猫好きには堪らない楽園ですね。 規格外の体の大きさで大量の餌を貪るデカ男、 キャンプ場の女帝・ナナミちゃん、 突然変異で生まれた茶トラのそらくん、 人懐こくてかわいく島の内外の人間から優先しておやつやご飯をもらえるアイドル猫のほくろちゃん、 彼女にずっと付き従う女官のようにしておこぼれを貰うグレーさんetc... キャラの立った猫たちの日常がたまりません。 モフりたいのになかなかモフらせてくれない猫と少しずつ絆を結んで立派な膝上大好きちゃんになる様子や、生魚はそれほどでもなくとも焼き魚への圧倒的な執着心を見せる子たちに思わず破顔します。 作者の方は既に島からは離れてしまったそうで、恐らく描かれていない苦労も色々とあったこととは思うのですが、島で保護して家猫にしていた子たちと元気に暮らしておられるようで何よりです。 猫島への移住や暮らしぶりの方をもっと読んでみたい方は、前作『猫島に移住しました。』の方からお読みください。 猫島や兎島、いつか一度行ってみたいです。