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いつか立派な魔道具師になりたいと夢見る少女リゼ。だが、現実の彼女は実家の魔道具店で奴隷のようにこき使われ、食事もろくに与えられない日々を送っていた。一方、姉のアルテミシアはリゼが作った品を自作と称し、魔道具好きの第一王子に取り入り、婚約が決定。リゼは家族分の正装を作り上げて婚約式に参加するも、これまでの無理がたたり、ついに倒れてしまう。目覚めたリゼの前に現れたのは、天才魔術師と名高い氷の公爵・ディオールだった――。彼はリゼの才能を目の当たりにし、｢伝説級の魔道具師｣と絶賛。不当な扱いをしてきた家族のもとから解放するため、偽装婚約を提案してきて――!?
実家の魔道具店で奴隷のように酷使されていた少女リゼ。その実情と彼女の才能を見抜いた氷の公爵・ディオールから偽装婚約を提案され、思いがけず公爵邸での生活が始まる。ペットの魔狼や心優しい執事たちにも囲まれ、平和な日常の中で少しずつ心身の傷が癒えていく。一方、リゼ不在となった実家は店の経営が火の車に。姉のアルテミシアは第一王子に取り入り、悪辣非道な手段で妹を連れ戻そうとするが―― 「殿下のご意思に背くことになっても、リゼを実家に戻すことはありません」 自分を信じてくれる公爵と共に姉の呪縛に立ち向かう！
ディオールとの偽装婚約で実家の魔の手から逃れたリゼ。一方、姉のアルテミシアは第一王子の要求に応えるため、妹の研究を盗み、新種の魔道具を製作する。パーティーでお披露目し、大きな注目を集めるが、安全性における欠点が露見。火災事故が起きてしまう。危険を察知したリゼの活躍で最小限の被害に抑えるも、アルテミシアは全身に酷い火傷を負うことに……。罪を犯し、同情の余地のない姉に対してリゼは―― 「お姉さまを心の中から追い出したいんです」 いつまでも姉に囚われたままの己と遂に対峙する！ そして、ディオールとの関係にも少しずつ変化が訪れて…？
