たくさんたくさん長生き出来れば 幸せかって? …そうじゃない。今は名無しの黒猫又な俺。昔はこの辺一帯、俺の庭で、でも今は、毎日の飯にも困る始末。廃れたもんだよな。弱り果てて、あーもう終わりかなって…そんな時。見つけてくれた。与えてくれた! 美味い食事に、柔らかい寝床。独りじゃない、優しくてあったかい居場所。全部「カンヌシ」がくれた。お礼したい。こいつに、こいつの為に…俺なんでも! そう思ったら… え、俺ニンゲンになってる!?? 【ニンゲン初心者黒猫又、恩返しちゃんと出来るかな?】 儚げ糸目のイケおじ神主×ニンゲン初心者のぼっちΩ うぶで健気でふわっと不思議! 溺愛獣人オメガバース。
目覚めると人型になっていた猫又・陽。早速「カンヌシの役に立つ!」と意気込むも慣れないニンゲンの姿は大変で… 溺甘よちよち! 第2譚。
鳥居を出た途端、倒れた陽。火照る身体にボス再来で…大ピンチにゃー! 「むずむず…とれない…」 求めて縋ったその先は?
神主は、実は神でした。黒田神社に祀られる黒い狐の大妖怪、義隆。1000年を超えて生きる彼に訪れた春の話。
ニンゲン生活にも、夜を営む甘い手にも慣れた。だけど陽の頭の中はいつだって義隆でパンク寸前!