あらすじ春から始まった僧侶への道は、いよいよ冬を迎え、藤井善行が僧侶となるための1年という時間も終盤に入る。学ぶこと、そして「僧侶」となる自分に対峙しながら、ひとりの女性・日野灯との縁を感じ、思う。自らの足下を踏みしめながら、月を、ゆびさすさきを、信じて進む。
主人公はカタログに掲載される商品などの写真を撮る「物撮り」を専門にしたフリーカメラマン。職人的な仕事ぶりで腕はあるけど、デジタルカメラの台頭で仕事が減り始めていた。そんなところに叔母から田舎のお寺を継がないかと話を持ちかけられる。仏教のことなど何も知らない主人公だったが、これから先のカメラマンの仕事にも不安があったので、僧侶になる専門学校に通い始めることにした…。 主人公が通うことになったのは関東仏教学院は築地本願寺に実際にあるらしい。年齢も境遇も様々な人が学んでいて普通の学校とは雰囲気が違うのが面白い。ストーリーとしては難しい仏教の話はあまりなくて、クラスメイトとの人間関係とか恋愛を通して、主人公が仏教と向き合うようになっていくって話かな。でもいい意味で大人向けの漫画だと思った。原作担当の永福一成さんが僧侶をされてるって初めて知りました。