閉じる
メニュー詳細
両親と過ごす幸せな誕生日を迎えるハズだった平沢実斗の日常は、交通事故によって一瞬で崩壊する。家族を、そして夢を失い、大切な記憶が残る住処すら手元から離れていく。そんな現実に抗い自らの居場所を守るために、戻ったはずの「家」は、犯罪者が集うシェアハウスになると告げられて…!?被害者と加害者、ともに社会に居場所を失った“ひとり”が集まるとき、止まっていた時間が再び動き出す。喪失と再生のマイホームドラマ。
両親と過ごす幸せな誕生日を迎えるハズだった平沢実斗の日常は、交通事故によって一瞬で崩壊する。家族を、そして夢を失い、大切な記憶が残る住処すら手元から離れていく。そんな現実に抗い自らの居場所を守るために、戻ったはずの「家」は、犯罪者が集うシェアハウスになると告げられて…!?被害者と加害者、ともに社会に居場所を失った“ひとり”が集まるとき、止まっていた時間が再び動き出す。喪失と再生のマイホームドラマ。
加害者と被害者は表裏一体であり、私たちもみなそのどちらにもなる可能性を秘めている……ていうのがテーマなんだろうけど、少し惜しいと感じた。 今のところ(12話まで)出てくる「加害者」側のキャラも、なんというか蓋を開けてみるとそこまで「加害者」ではないような〜…。 美大生の子の罪はアウティングされた相手と揉めてスコップで顔に傷をつけてしまったこと。 メガネの罪は人を轢いたこと。でも轢き殺したわけではなく、妊婦を轢いて流産させてしまい、妊婦はそれを苦に自殺、という、確かに罪は罪なのだが間接的で…。 それにメガネは元々家族からいじめられていて、挙句兄の虐待から姪っ子を守っていた、という可哀想なエピソードも描かれる。(途中までてっきりロリコンなのかと思った) 加害者はある意味被害者の側面もあり、加害者にも同情の余地があるんだよ!というテーマならこれでいいのかなあ〜…。 加害者虐待被害者をテーマにした作品は「羊の木」「モリのアサガオ」などがあるけど、これらの作品と比べると今作の登場人物たちが抱える「罪」は、なんというか「割と許してもらえそうな罪」であるように感じた。読者のストレスにならない程度の罪というか。 だからこそ熱血主人公のはからいであっさりわだかまりが解けていくんだけど、うーーん。 ハードでスリリングであればいい!というわけではないし、この作品の目指す方向とは違うのも分かるんだけど、それにしても全体的に少し予定調和に感じてしまったかも…。 しかし作者さんは浅野いにおのアシスタントらしく、背景や作画は一流。どこか鳥海茜っぽさも感じられる絵柄。今後、女性誌などでも活躍しそう。