あらすじお静(しず)の夫を殺害した福原市九郎(ふくはら・いちくろう)は、ついには一緒に逃亡していたお静までも殺し、地獄に堕ちて苦しめられる妄想に囚われる。その後、行き倒れた彼を介抱してくれた幼女の優しさに心打たれた市九郎は、自分が死ぬ夢を見て、運命に身をまかせて彷徨い歩く。そして痩せこけて衰弱した市九郎は、かつて彼の運命を予言した僧侶と再会して……!?僧侶となった市九郎が行き着く先とは?「青の洞門」、感動の完結巻。