あらすじ

ヤクザ達の抗争に巻き込まれてしまった虹子、その間に愛娘・愛美は義母と義父の手に渡っていた!我が子のため心と体を犠牲に生きてきた虹子、今その華やかで壮絶な人生が終わりを告げる。美しくも儚い、夜の世界に生きた一人の女性の物語、ここに完結。
虹子ララバイ(1)
夫の唯一の形見となったわが子と共に生きるため、夜の世界に身を置いた女・虹子。まばゆいほどのネオンの下は、その華やかさとは裏腹に虚飾と欺瞞に満ち、虹子の行く手には、次々と過酷な試練が待ち受ける……。
虹子ララバイ(2)
ホステスとして働く虹子がした初めての恋は、悲しい結末に終わった。亡き夫以外の男性を愛してしまったことに嘆く虹子の元に、店を出さないかとの誘いがくる。夜の世界で生きる決心をした虹子にチャンスが訪れる…。
虹子ララバイ(3)
「クラブ・リズ」をやめさせられてしまった虹子。店の専務・大貫の紹介で拠点を新宿へと変えることとなった。虹子を待ち受ける新宿という世界。ホステスとして成長し続ける虹子の新たな伝説がここから始まる――。
虹子ララバイ(4)
「藍子」のママをかけての勝負はちづるに軍配が上がった。ママの座を得られなかった虹子は次の店へ移る覚悟をする。錦糸町、新宿と渡り歩いてきた虹子が次に挑むのは、あの銀座の街――。男女の欲望と嫉妬が入り混じる夜の世界の幕が開かれる…。
虹子ララバイ(5)
セブン・グループ最後の良心と言われた重役・溝口から託されたワインを、セブン・グループ社長の橘に振る舞う虹子。忘れかけられていた友情の味に橘は涙を流す…。一方、名を挙げ始めた虹子に義母の影が迫っていて…?
虹子ララバイ(6)
銀座のクラブ「逢瀬」でママとなり働く虹子。商売も軌道にのり順調かと思えた矢先、虹子の身に新たな試練が降りかかる!虹子の名を語り、客のゴシップを載せた週刊誌が出版されてしまう。疑われる虹子、揺らぐ信頼、虹子を陥れた人間とは一体…?
虹子ララバイ(7)
「逢瀬」のオーナーであり、銀座の女帝と呼ばれる皇 由香莉からお店の経営権利を譲り受けた虹子は、その権利をかつてお店で働いていた澪に渡してしまう。そして、一から自分の店を持とうと決心をした虹子だったが、新たな壁が虹子の行く手を阻んでいく…。
虹子ララバイ(8)
無事、吉祥寺に「なないろ」を開店することができた虹子。開店祝いには懐かしい顔ぶれが一堂に介し、「なないろ」は幸先の良い出発をしたかに思えたが、その土地を狙う人の思惑が虹子の知らぬ間に蠢いていた…。虹子に新たな試練が降りかかる。
虹子ララバイ(9)
セブン・グループの総帥・岸根征次の計らいで「なないろ」を六本木へと移した虹子。それはつまり、岸根が虹子のパトロンとなることを意味していた。人が変わってしまったかのような虹子、徐々に3人はすれ違っていく…。
虹子ララバイ(10)
バーテンダー・宏美が、ついに虹子の元を去ってしまった。環境、そして人でさえも時間はいとも簡単に変えてしまう。そして岸根と愛人関係を続ける虹子に新たな決意が芽生え始める…。虹子が選んだ道とは…?夜の世界で輝く一人の女性、虹子の決心とは…?
虹子ララバイ(11)
長年苦楽を共にしてきた親友・光子と仲違いをしてしまう虹子。それが原因で出て行ってしまった光子を探す虹子だったが、協力しているように見えた不動産会社に勤める・三枝が裏で糸を引いていた…。人の思惑が虹子を襲う…。
虹子ララバイ(12)
ヤクザ達の抗争に巻き込まれてしまった虹子、その間に愛娘・愛美は義母と義父の手に渡っていた!我が子のため心と体を犠牲に生きてきた虹子、今その華やかで壮絶な人生が終わりを告げる。美しくも儚い、夜の世界に生きた一人の女性の物語、ここに完結。