松山くんと小林さんの3メートル - 第1話 | ヤンマガWeb
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松山くんと小林さんの3メートル。ちょっぴり内気な松山くんと、かなり内気でイジメられっ子の小林さんは、クラスの中で特に仲良しというワケでもなく‥‥。ところがある日、小林さんから屋上に誘われた事から急接近‥‥。だけども松山くんには誰にも言えない秘密がありました‥‥。それは小林さんに近づくと、なんと彼女が得体の知れないバケモノに見えてしまうのです‥‥。僕と彼女の摩訶不思議な恋愛境界線は3メートル‥‥。僕はなんだか彼女が愛おしい‥‥。
1話目のインパクトで言えば、ここ最近でも屈指の作品です。 クラスで1番かわいくてスタイルもいい小林さんは、主人公の松山くんにとっては「遠くから見ている分にはいい」存在。なぜなら、半径3メートル以内に入ると彼女がとてつもない異形の姿に見えてしまうから。 試し読みの1話目で、その衝撃的なヴィジュアルをぜひ体感してみてください。クトゥルフ的な何かが好きな方や異形フェチには堪らないかもしれない姿形です。 もしも最愛の相手が途轍もなく悍ましい姿に見えてもあなたは変わらず愛せますか? というのはかなり究極的な問です。 『火の鳥』や、『◯◯の◯(ネタバレになるので名称を挙げられない某作品)』や『△△の△(ネタバレに以下略)』などを思い出す設定ですが、本作では小林さんの見え方が1話目に登場する形だけではなく、毎話さまざまなものになっていくのが特徴的です(ずっと1話のような姿でいて欲しかったと思う方もいるかもしれませんが)。ときに小林さんの心情にリンクしていたり、ときに小林さんの夢を映し出したり……。 松山くんにしか解らない小林さんの深い部分が知れることでラブがコメっていきますが、小林さんも不憫な生い立ちに加えて強面の男たちに強く出たりクラスメイトのマンガに対して熱い批評を行ったりと魅力的な部分もあって応援したくなります。果たして着地点をどうするのかが気になるところです。 他にない作品を読んでみたいという方は、手を出してみるのも良いかもしれません。