エドモンドオリバー社の社長の息子、タッドは、スゴ腕のマネージメントディレクター、柳宗厳に会社を乗っ取られると誤解し、東ドイツの元保安警察のヘル中佐や愛人らの力を借り、会社から彼を追い出そうと画策する。闇オークションに彼を出席させ、仲間の警察に逮捕させようというのだ。柳宗厳は公海上のタンカーの中で開かれる闇オークションに変装して現れるが、その変装もタッドの仲間たちに見破られてしまう。彼は逮捕され、エドモンドオリバー社を追放されてしまうのか! しかし、警察が踏み込んだ時、柳宗厳が変装していた人物はなぜか本物とすり替わっていた。柳宗厳はいったいどんなトリックを使ったのか……。収録作「アート・ソルジャー2~4」の全3話を収録。
柳宗厳には暗い過去があった。8歳の時、父母が3人の強盗に襲われ殺されたのだ。そして、父がオークションで競り落としたフェルメールの「レースを編む女」は強奪された。彼は3人の強盗に復讐するためにこの世界に入ってきたのである。ところが、行方不明になっていた「レースを編む女」は、なんとエドモンドオリバー社の社長が持っていたことが発覚する。柳宗厳は誰が「レースを編む女」を社長に売ったのか教えてもらうが、彼の衝撃の過去を知った療養中の社長はショックで息絶えてしまう。柳宗厳は社長の娘と結婚しエドモンドオリバー社の社長の地位を狙うが、そこに不気味な刺客が現れる……。収録作「アート・ソルジャー5」ほか「絵空事1~3」の全4話を収録。
盗みのプロや殺し屋、そして犯罪組織でありながら美術鑑定家も擁する美術品窃盗集団・加賀山グループ。彼らはコレクターの頼みに応じてどんな所からでも盗み出し、またその依頼には政界・財界・法曹界の大物が絡んでいるといわれる。加賀山グループの盗品蔵を訪れた元総理大臣・下川は、世界の裏の裏まで影響力が及ぶ男。彼が持つ「免罪符」は行政、司法、民間企業、海外の有力者などなどが絡んでいると推測されていたが、免罪符をつくったのはもっと強力な組織であった。免罪符の効力を軽視し無視する者もいたが……そのせいで日本が倒産する!?収録作「猿投天目(さなげてんもく)の秘密6~8」ほか「柳宗厳、見参」「Ryu国際画廊1~2」の全6話を収録。
リュウは自らを麻薬中毒状態におとしいれ、テロリストに誘拐されていた、グッゲンハイム財閥の遺産相続人であるブリジットの救出に成功するが、なぜか彼女に命をねらわれる……!? さらに、地中海に面した港町マントンにむかったリュウは、ブリジットの父親から「謎解き」の挑戦を受ける。その謎とは「一枚の銅貨」にまつわるものであり、リュウが勝てば百兆円を越える遺産を相続できるが、もし負ければ命を取られてしまうのだ……。全裸の男女が集まるヌーディストビーチで、謎について思案していたリュウだったが、美しくも若い裸女の姉妹から襲撃を受け……。収録作「暗視海峡Second1~4」ほか「1枚の銅貨1~3」の全7話を収録。