あらすじ

お菓子メーカーで働く長束総二郎とその妻の真琴。2人のもとに里子の女の子・くり子がやってきた。初めての子育てに戸惑いならも、総二郎の得意なお菓子作りで距離はどんどん縮まっていく。ある日、長束家の隣に出雲ニーナという少女とそのおじいちゃんが引っ越してきた。ニーナはすぐにお腹が空いて、いつもぐーぐーと音を鳴らす。くり子はそんな彼女にお菓子を作ってあげることに。果たしてニーナを満足させるお菓子を作れるのか!? くり子が紡ぐ幸せの輪は家族とその周りへと広がっていく。
くりことびより 1巻
お菓子メーカーで働く長束総二郎とその妻・真琴は、4歳の少女・くり子を里子として迎える。幼い頃の記憶があまりない総二郎は、くり子との接し方に悩み、なかなか距離を縮めらずにいた。しかし、総二郎の得意なお菓子作りにくり子は興味津々!! おいしい手作りお菓子で血のつながりのない親子が“家族”になっていくハートフルストーリー。
くりことびより 2巻
お菓子メーカーで働く長束総二郎とその妻の真琴。2人のもとに里子の女の子・くり子がやってきた。初めての子育てに戸惑いならも、総二郎の得意なお菓子作りで距離はどんどん縮まっていく。ある日、自分と同い年ぐらいの子供たちを可愛いねといった総二郎たちに 不安を抱いたくり子はいろんないたずらをし始める…。可愛いだけじゃない時はある。でも君への愛情は揺るがない! 繋がりのない親子がお菓子作りで「家族」になるハートフルストーリー第2巻!
くりことびより 3巻
お菓子メーカーで働く長束総二郎とその妻の真琴。2人のもとに里子の女の子・くり子がやってきた。初めての子育てに戸惑いならも、総二郎の得意なお菓子作りで距離はどんどん縮まっていく。ある日、長束家の隣に出雲ニーナという少女とそのおじいちゃんが引っ越してきた。ニーナはすぐにお腹が空いて、いつもぐーぐーと音を鳴らす。くり子はそんな彼女にお菓子を作ってあげることに。果たしてニーナを満足させるお菓子を作れるのか!? くり子が紡ぐ幸せの輪は家族とその周りへと広がっていく。
ゆづちゃんはハリネズミがささってる

ゆづちゃんはハリネズミがささってる

ゆづちゃんを放課後の教室で待ち受けていたのは・・・キュートでパワフルなハリネズミ!?学校で居残り補習をしていた千葉結月(通称ゆづちゃん)がイスに座ろうとすると、なぜかお尻にハリネズミが刺さっていた。ハリネズミの目的はゆづちゃんに飼ってもらう事。だが昔、飼っていた動物と悲しい別れをしたゆづちゃんは自分より強いペットしか飼わないと決めていたのだった・・・。★単行本カバー下画像収録★
サメガール

サメガール

巨大海洋生物が街を襲うようになった時代。平凡な男子高校生・海月夏蔵は転校生の深田一花が巨大海洋生物から人間を守るサメガールだということを知る。しかし彼女、実は相当な怖がりで恐怖心を抱きながら街の人々のために戦っていたのだ。それを知った夏蔵は彼女を守ることを誓う! 気弱女子ヒーローと平凡男子高校生のラブコメディ!
けもらいふ

けもらいふ

ちょっぴり変な動物たちとのんびりゆったりもふもふライフ!ツイッターで話題の動物マンガがついに書籍化!ちょっぴり大きくてダンディな声のインコ、突然巨大化したのほほんハムスター、人間に負けちゃうひ弱ぐま…。そんなケモノたちと過ごすちょっぴり変な女の子たちとの、クスッと笑って癒される、けももふマンガ!書籍でしか読めない新作エピソードや描きおろしも収録!!
ワンダれ!!アリスと蔵六学園

ワンダれ!!アリスと蔵六学園

悪ふざけ、限界突破!! アニメ化された話題作「アリスと蔵六」(コミックリュウ/徳間書店)が、すごい角度でスピンオフ! 原作者も思わずニンマリの学園ギャグになって、紗名も蔵六 もやりすぎます! RPG、刑事、散髪をテーマにもうひとふざけした描き下ろしも収録!! 【単行本購入特典ペーパー付き】
くりことびより
欠落を埋め合う家族の暖かさに涙 #1巻応援
くりことびより 雪本愁二
兎来栄寿
兎来栄寿
1話目を読んだときから目頭を熱くさせられ、その後も毎話心を動かされていて、単行本発売時には激推ししようと思っていました。 それぞれが欠けた部分を抱える家族が、悲しみを背負った上に築き上げていく新たな幸せのハートフルさ・暖かさがとにかく沁みる作品です。 本作は、総二郎(25)と真琴(28)のお互いに子どもを作ることのできない夫婦が、4歳の少女・くり子の里親になり新しい家族として暮らして行く様子を描いた物語。 4歳の子供の興味や好奇心、喜怒哀楽や罪悪感や不安などがとてもビビッドに描かれていて、不意に自分の子供のころを思い出しながら共感してしまうシーンが多々あります。 子供ながらに他人に気を遣ってしまうところであったり、想像の翼を広げて独自の世界を夢想するところであったり。 総二郎が知育菓子の開発企画をする仕事をしていることもあって毎回何かしらのお菓子などを一緒に手作りするシーンが挟まれます。その際に化学的な事象を説明すると、言葉や概念として完全には理解できなくても、くり子なりに頭の中でイメージを生み出していく様子もあるあると懐かしみました。 子供の奔放な言動のかわいさやリアルさは『よつばと!』などを彷彿とさせるものがありながら、本作は諸々の重い感情も描かれているのがポイントです。昔の記憶が欠落しており、その記憶がくり子の言動を通して徐々に蘇っていく総二郎。自分では子供を産めないという残酷な現実を突き付けられたからこそ、人一倍娘を大事にしようとする真琴。くり子もまた、歳不相応な謙虚さや遠慮がちさが見え隠れし、里子に出されているということからも何かしらの過去があったことを思わされます。 そんな3人が、当たり前と世間では言われるような幸せをひとつずつ手にしていく様子に暖かい涙が溢れて仕方ありません。時には失敗もしながら、それすらも小さな幸せな欠片となっていく関係の煌めき。願わくば、その微かで尊い瞬きがいつまでも絶えることがありませんように。 8月を超えて、2023年のパワープッシュ作品のひとつです。