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順調そのものな人生を歩んできたサラリーマン・雄介には一つだけ悩みがある。それは小学1年生になる一人息子・幸雄のこと。子供が喜びそうな物に一切興味を示さず、いつも冷めた目をしている幸雄。妻は気にしていない様子だけど、雄介にはそんな息子が不気味でならない。まるで中学時代に死んだ「アイツ」を見ているようで──
久しぶりに集まった雄介、賢治、リョウの三人組。彼らは中学時代の「忌まわしい記憶」を思い出す。雄介の財布がなくなったことをきっかけに始まった新島義男へのいじめ、そして自殺。自分たちのせいではないと思いつつも後味の悪さは拭えない。そのうえ賢治が言うには、義男の自殺には一つ「奇妙な点」があるらしく──
ついに三人への復讐に乗り出した幸雄。迎えた小学校の入学式で見つけたのは中学時代の同級生・太司の姿だった。彼は驚くべきことに幸雄の担任教師。果たしてこれは偶然か運命か……。入学からしばらくして太司は幸雄を呼び出す。退屈そうに授業を受ける幸雄の様子を心配する太司は、そこで幸雄から衝撃の事実を聞かされて──
太司という頼もしい協力者を手に入れた幸雄。母・幸子を使い、賢治とリョウの二人を家へ呼び出すことに成功する。子供らしくケーキやゲームにはしゃぐ幸雄。そんな彼の様子を見た二人は幸雄を「普通の子供」と評し、雄介自身も心配は杞憂だったと安堵する。その裏で幸雄が綿密な復讐計画を練っていたとも知らずに──
賢治のもとへ突然届いた見知らぬ人間からのメール。そこに書かれていたのは、まるで過去のいじめの現場を間近で見ていたかのような文面だった。「俺たちしか知らないはずなのに……」疑心暗鬼に陥り、白昼夢まで見始める賢治。ついには義男の幻覚まで見えるようになり、耐えきれなくなった賢治は思わず──
イケメンシェフとして巷で有名なリョウ。自身の手がけるレストランのオープンが間近に控えたある日、婚約者からネット掲示板の書き込みを見せられる。そこに書かれていたのは中学時代の自殺騒動について。揉み消したはずの過去が明るみになったことにリョウは内心焦りつつ、根も葉もない嘘だと切り捨てるが──
雄介との会話を録音した音声データが有名週刊誌へ流出し、すべてを失ったリョウ。誰の仕業なのかと頭を抱えていた矢先、見知らぬアドレスからメールが届く。そこに書かれていたのは「音声を流出させた人物が誰か、教えようか?」という一文。犯人を知りたい一心でリョウが返事をすると、送られてきたのは衝撃的な内容で──
学校からの帰り道、クラスメイトの茜が荒れ果てた橋の下へ向かうのを目にした幸雄。面倒なことに巻き込まれたくないと思いつつ心配になって後を追うと、そこにあったのは小さなテントだった。幸雄が声をかけると怯えた様子でテントから出てくる茜。何やら家に帰りたくない事情があるみたいだが──
幸雄の家へ泊まった茜を迎えにきた担任の山川。そこでついに雄介は彼がかつてのクラスメイトだったことに気が付く。今までの不可解な出来事の原因を探るべく、さりげなく妻へ探りを入れる雄介。一方、山川は雄介の不倫写真を入手するためにリョウと接触。何事もなくミッション完了かと思いきや──
雄介たちの罠にハマり捕まってしまった山川。いじめ事件の犯人に仕立て上げるため、リョウと賢治は暴力で自白を促す。一方、妻の寝た後で幸雄を呼び出した雄介。山川こそが主犯だと確信していた雄介は幸雄へ探りを入れるが、返ってきたのは予想もしない答えで──命を懸けた復讐計画は果たして完遂されるのか……衝撃の最終回!!!
