羆に襲われて森の中で倒れていた箱館戦争の敗残兵・八郎太は、羆撃ち猟師の十蔵と喜代の夫婦に救われ、彼のもとで猟の手伝いをすることに。そして十蔵から羆撃ち猟師としての技術と心得を伝授され八郎太は一人前の羆撃ち猟師になった。労咳持ちの十蔵は己の死期を悟り、自分が死んだあと独り残される喜代のことを考え、八郎太に喜代と夫婦になることを誓わせ、それから間もなくこの世を去った。三年後、羆撃ち猟師として喜代と二人、変わらぬ山暮らしをしている八郎太は偶然、兄の喜一郎と再会。兄を頼って札幌を訪れた八郎太は時代に取り残されていることに気付かされる。生き方に迷う八郎太は、因縁のメス羆・チカプを仕留めることで人生を取り戻せるのか。感動の最終回を収録した第4巻。