あらすじ帰郷した田舎町で並行世界の存在を知った主人公・澪。幼馴染の航平が、並行世界の航平自身と共謀して殺人を計画していることに気づく。密かに恋心を寄せている航平に罪を犯させたくない――。航平が夏祭りの期間中に計画を実行すると確信した澪は、並行世界の自分とともに犯行を止めようと決意するが……。たがいの切実な思いが絡み合ったまま、異界の夏祭りが幕を開ける――!
舞台はとある田舎町。両親の離婚により普段は東京に住んでいる女子高生の澪は、夏休みになると毎年1人で祖父母の家があるこの町に戻ってきていました。 ある日、幼馴染たちと川遊びをしているときに彼女は、川底に謎の光る石を見つけるのですが、それをきっかけに澪は幼馴染の1人・航平のある秘密を知ってしまいます。 実は航平は過去に1年間行方不明になり、ある日突然戻ってくるという不思議な体験をしていたのですが、澪はその彼の“神隠し”の秘密、そして彼がこれから起こそうとしている“あること”について知ってしまったのです。 美しい自然の中で揺れ動く少年少女たちの感情の機微を丁寧に捉えながら、航平が抱える秘密と澪が巻き込まれた世界を揺るがす事件を描いていくジュブナイルサスペンスです。 1巻まで読了