瀬戸内海の村に赴任してきた新米の女性教師・大石先生は、分校の12人の生徒たちと絆を深めていく。しかし時代は、戦争へと向かいつつあった。
昭和20年、ビルマの戦線で行方不明になった日本軍の兵士、水島。やがて、残された隊員達が目にしたものは、彼によく似た若き僧侶の姿だった…。
人類史上初の原子爆弾が投下され、焼け野原となった広島の街。自らも被爆した詩人・原民喜は、これを書き残さねばならないと決意する――。