【世界を救ってほしければ、私の代わりに稼ぎなさい!】とある事情で好きだった会社を辞め、田舎で静かに暮らし始めた山野とめ。スローライフを送るつもりが、突然押しかけた喋るタヌキに「俺を食べろ」と詰め寄られ、更には追加で2匹の獣が押しかけなぜか同居することに! いわく、世界の終末が近づいているが、とめが力を持つ彼らを食べることで、人類が救済されるらしく…?「人類の命運を託されても、タダではやりたくありません!」食べたくない一心で、彼らに突きつけた「条件」は―――。なくした「何か」を取り戻す、ひとりとモフモフの終末コメディ!
仕事辞めて酒飲んでるときに喋るタヌキがやってきて、世界を救うために俺を食ってくれと言われたらどうしよう。 世界救うのも面倒だし、かわいいタヌキ食うの嫌だし、なあなあにしてタヌキと一緒に暮らしたい。 急に選ばれし者となり、喋るタヌキを食わなきゃいけなくなった山野さん。しかも喋るイヌとキジも食わなきゃいけないらしい。 なんやかんやありお金を稼いでくれば食ってやってもいいと条件をつけタヌキとイヌとキジ(神獣なので変身できる)を働かせることに成功しているので、山野さんの生活めちゃくちゃうらやましい。 食うという条件さえ回避できれば、かわいくて金を稼ぐ動物と暮らせるなんて最高すぎる。 ここから世界を救うために闘ったり食べたりなどの辛いシーンが登場しないことを祈るばかり……。 ストーリーの盛り上がりなんてなくていいので、お部屋の中だけで平和にわちゃわちゃしててほしい。絶対食わん。