平凡な学園生活を送っていた遥。幼馴染だった広明と高校入学の時に再会して、順調に付き合っている。しかし遥には、小学生以前の記憶がないのだ。そして夕暮れ時になると、決まって襲ってくる不安…。バスケの部活中に遥が倒れた時、それは現実となった。もう一人の遥が現れ、人前で広明とキスを交わし、岸谷にエッチなポーズで写真パネルを作らせ、友人の高音を悪どい嘘で騙す。孤立していく遥…。二重人格か?ドッペルゲンガーなのか?遥を信じると決めた広明は、一体何が起こっているのか探り始める。そしてもう一人の遥が、子供の頃に死んだ遥の妹・望の幽霊ではないかと突き止めるが…。哀しくも怖ろしい、ロマンティック・ミステリー。