あらすじ

目が覚めたら黒猫に転生!!新いつき、45歳・独身。職場では若いバイトからも舐められ、仕事の疲れは溜まる一方。古アパートに一人暮らしで、癒してくれる恋人も友達もいない日々が続く。仕事終わりに部屋で晩酌するのが唯一の楽しみだったが、過労と寝ゲロで独り死んでしまうが…。路上で目覚めた新は、なぜか黒猫に転生していた!?中身は45歳のおじさんのまま、黒猫の“おちび”として新たな人生が始まる!!
黒猫おちびの一生 1【電子版限定特典付き】
目が覚めたら黒猫に転生!!新いつき、45歳・独身。職場では若いバイトからも舐められ、仕事の疲れは溜まる一方。古アパートに一人暮らしで、癒してくれる恋人も友達もいない日々が続く。仕事終わりに部屋で晩酌するのが唯一の楽しみだったが、過労と寝ゲロで独り死んでしまうが…。路上で目覚めた新は、なぜか黒猫に転生していた!?中身は45歳のおじさんのまま、黒猫の“おちび”として新たな人生が始まる!!
試し読み
黒猫おちびの一生 2【電子版限定特典付き】
スーパーでの長時間重労働に加え、クレーム応対や従業員へのストレスに病み、部屋で孤独死してしまった45歳独身の新いつき。目が覚めるとなぜか小さくて可愛い黒猫に転生していた!?動物の仲間に囲まれ、きくおと純子という飼い主に可愛がられて平穏に暮らしていたが手違いで乗ったトラックに知らない遠くの街まで運ばれてしまう。おちびは自分の街に帰り着く事が出来るのか?冒険の旅が始まる!!電子版限定特典として描き下ろしイラスト付き!
黒猫おちびの一生 3【電子版限定特典付き】
スーパーでの長時間重労働で孤独死してしまった45歳独身のいつき。目覚めると可愛い黒猫に転生!!きくおと純子という優しい飼い主を得たが、手違いで大冒険の旅に出るハメに。旅先で知り合った、やはり転生者のカラスと出会い、その協力でやっとの思いできくおの元に辿り着くも、新たな現実が…旅の終わりは果たしてどうなるのか?感動の完結!!電子版限定特典として描き下ろし4P漫画付き!
あの人は血を求めてしまう

あの人は血を求めてしまう

やたらと人が死んでいく街に引っ越してきた星川くん。やっとみつけたバイト先で、ほとんど口をきかない不思議な青年・羽田と出会う。酷いイジメに苦しめられてきた星川くんにとって羽田との出会いは、怪しくも新たな世界へ足を踏み入れるきっかけとなる。気鋭のホラー作家が挑む、猟奇的ダークファンタジー!
高校生を、もう一度

高校生を、もう一度

人生は…、何度だってやり直せる クラブの友達との諍いが原因で高校に行けなくなってしまった七海。とある工場でアルバイトをしていたが、自分の先行きに不安を感じ、21歳で定時制高校に入学することに。最初は怖々と授業を受けていたが、・32歳のシングルマザー、・いじめで不登校になった男の子 ・中卒を後悔する元社会人男性 ・志望校に落ちて自暴自棄になっている女の子 などなど、様々な年齢や境遇の同級生たちとのふれあいを経て、色々な悩みや辛さや新しい価値観に気づいていく…。「いくつからでも、何度でも、ほんの一歩前に踏み出せば、再チャレンジはできる!」を テーマに、定時制高校の青春を描きます。丸々1話分の単行本用描き下ろしもあります。【目次】 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第11話 あとがき
僕だけに優しい君に

僕だけに優しい君に

異才・浦部はいむが贈る、胸に来るほろ苦いダークファンタジー! 人を呪ったせいで呪いをかけられてしまった陸夫。条件を満たすまで呪いは解けず、歳も取れず、ただひたすら人ならざる者として生きていかなければならない。そんな陸夫が出会ったタロスケは、漫画家を目指し、苦闘していた。出会いが二人の運命を変えていく―――― ジャンル不問の全方位WEBコミックサイト『COMIC MeDu』連載作が待望の単行本化! 単行本だけの描き下ろし後日譚を紙書籍版と電子書籍版それぞれ異なる内容で収録!!
黒猫おちびの一生
令和の『吾輩は猫である』の仄暗さの中の温もり #1巻応援
黒猫おちびの一生 浦部はいむ
兎来栄寿
兎来栄寿
仄暗い水の底で鬱屈としている人々に寄り添うようなこういった物語は、現代に求められているものであると強く感じます。 本作の主人公の新(あらた)いつきは、スーパーのチーフとして働いていたものの、部下にも軽んじられ仕事に疲弊していた45歳。貧しい時にはキャベツしか食べれず、牛丼が食べたいと思いながら暮らしていたこともある良いことなどない人生を過ごしてきた男性です。 いつきは、唯一の楽しみである仕事後の酒の最中に潰れて寝ゲロで死んでしまうという、何とも憐れな最期を迎えます。如何にも現代的です。しかしその魂は黒猫へと乗り移り、新たな猫としての生が始まります。 かつて夏目漱石が書いた『吾輩は猫である』の吾輩は知的エリートでしたが、まるで反対のような状況です。 『吾輩は猫である』では、人間の愚かさを論いながらも人間への憧れを抱く猫が描かれていましたが、『黒猫おちびの一生』も人間の愚かしさも含めた魅力を愛おしむ物語となっています。 いつきは、猫であるというだけで人間の時には考えられなかった厚遇を受けることもあれば、鴉に襲われるなど命の危険を覚えることもあり良し悪しです。 それでも、3話で描かれるような自分にとってはささやかで何気ない善行が巡り巡って帰ってくる構図のような、この世界の有り様には目頭が熱くなります。 他にも底辺のような暮らしをする30代半ばの男性が登場しますが、いつきは自分の失敗経験を元に彼が同じようなことにならないように仕向け、少しずつ救われていく様子にも心が暖かくなります。 「仲が深まる瞬間を見るのはいいもんだなあ」 という言葉は、読者の想いそのもの。 猫として生きる世界で、彼が今後どのようなものを見て、どんな人と出逢って、何を思うのか。そしてどのような最後を迎えるのか。見守っていきたい物語です。