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世界中を巻き込んだ戦争から数年。大国の利害関係に翻弄された、北方の小国はいまだ戦争に国土と国民が傷ついていた。懸命に復興を目指す国家において、取り残される人々がいた。国家の為に働くことのできない病人やけが人たちは社会から疎外されるしかなかった。体を動かせない重病人やけが人が最終的に集められるお屋敷で働き始めることになった猫耳少女・エレナ。エレナを待ち受けるのは命の価値が揺らぐ厳しい現実。それでも生きることの尊さと生命の可能性を信じるエレナの想いの熱は、いずれ周りの人々に、そして国中に伝わり大きなものになる。深い闇のように先の見えない現実における大きな灯となり、やがて国家の福祉を変える少女の物語。