銀座の女帝・彩香の娘として育った明日香。名門の娘が多い私立校で水商売の娘と蔑まれ、鬱積した不満を抱えていた。女帝の母にも反抗。憧れは祇園の舞妓に…。そんな時、育ててくれた安西のお婆ちゃんが死に、明日香の心に穴が空いてしまう。相談した菱和会会長の伊達に「ママに反抗するなら、ママの手から離れてお前の力で生きろ」と言われて決心、十七歳で家出して京都へ出た。祇園甲部にある屋形を兼ねた茶屋の『よし野』に入ろうとするが、身元のしっかりした者でないと駄目だと断られ、母を頼れない明日香は、伊達のもとに…。名作『女帝』の、続編がリリース!彩香の娘・明日香の新たな女帝伝説が始まる!!
90年代に雑誌掲載された短編が6つ収録されています。90年代ってもう20年以上前なんですよね。奇跡的なことが起きる展開には読んでて時代を感じるなと思うところがありましたが、どれも面白いです。一番好きだったのは表題作の「SNOW」かな。明治時代にアメリカの大富豪モルガンと結婚した芸妓お雪をモデルにした作品。芸妓と男衆の関係っていいですよね。こういうの好きなんだよな〜。これに「SNOW」ってタイトルを付けるのがオシャレだと思いました。あと「紅蓮の剣」も好き。悲しいラストですが。