あらすじ

「諦めてしまえば楽になれる」と分かっていても、孤独はつらい――。母親に捨てられた少女が引っ越してきた町には、人魚が棲むという言い伝えがあった。捨てられたと認めたくない少女は、頑なに周囲にも溶け込まずにいたが、そこで不思議な少女“千年さん”と出会う。彼女は善きものなのか、それとも・・・?ぞっとするほど美しい【人魚】と【少女】の異類譚。
みなそこにて : 1

「諦めてしまえば楽になれる」と分かっていても、孤独はつらい――。母親に捨てられた少女が引っ越してきた町には、人魚が棲むという言い伝えがあった。捨てられたと認めたくない少女は、頑なに周囲にも溶け込まずにいたが、そこで不思議な少女“千年さん”と出会う。彼女は善きものなのか、それとも・・・?ぞっとするほど美しい【人魚】と【少女】の異類譚。

みなそこにて : 2

「でも平気だよ わたし人間たべないよ」。“人喰い人魚”の古い民話が残る田舎町で、永遠の孤独を生きる人魚“千年さん”。彼女にも、かつては人間の親友がいた。この世界で2人だけは分かり合えると思っていたのに――。生ぬるい泥濘のような町で、生きづらさを抱えた人々を描く【孤独な人魚×少女たち】のミステリアス異類譚、最新刊。

みなそこにて : 3

“人喰い人魚”の古い民話が残る田舎町で、永遠の孤独を生きる存在“千年さん”。町が未曾有の大雨に襲われるなか、ついに露わになる人魚伝説の真相。そして初めて彼女と触れあった人間・令子と、その孫娘・一花による、種族と時を超えた交流の行く末は…。同じ世界では生きられない【孤独な人魚×少女たち】のミステリアス異類譚、ここに完結――。