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派手な見た目に反して真面目で努力家な女子高生・猫塚星璃奈は、目的の奨学金のために学年成績1位を目指して勉強に励んでいた。しかし、学年1位の座はいつも服装を指摘してくる風紀委員・立花怜子に独占され、未だに星璃奈は目標の1位を取れずにいた。いつも上から目線の怜子を見返してやりたいと画策する星璃奈だったが、ある日の放課後、見知らぬ女性とラブホテルに入っていく怜子を見かけてしまい…。
派手な見た目に反して真面目で努力家な女子高生・猫塚星璃奈は、目的の奨学金のために学年成績1位を目指して勉強に励んでいた。しかし、学年1位の座はいつも服装を指摘してくる風紀委員・立花怜子に独占され、未だに星璃奈は目標の1位を取れずにいた。いつも上から目線の怜子を見返してやりたいと画策する星璃奈だったが、ある日の放課後、見知らぬ女性とラブホテルに入っていく怜子を見かけてしまい…。
成績二位の女子と一位の風紀委員女子の物語は、風紀委員の「援交(女性相手)」をネタに二位の主人公が強請る、というかなりダーティーな始まりで、最初はあまり気持ちの良いものではない。 しかし読み進めてゆくうちに、次第に二人のバックグラウンドが分かり、二人が少しずつ関わり会話をするうちに、互いを知り、理解し合う。そんな真っ当なやり取りは、次第に心地良いものになってゆく。 二人の言う事は、どちらもある程度正しい。立場の違いが二人を遠ざけ、境遇の違いが理解を阻害し憎しみを掻き立て、挑発し軽蔑をぶつけ合う。しかし関わるうちに、二人とも己の「正しさ」に歪みがある事に少しずつ気付く。歪みを知り素直になる瞬間、目が覚める心地良さがある。 どうやら二人とも、苦しい境遇があるようだ。風紀委員の内実はなかなか見えてこないが、どこか投げやり。彼女の真実に近づいた時……その切実さに触れた主人公は踏み込んでしまう、そんな予感がある。「踏み込む」の中には、きっと身体的接近も含まれるのだろう。